[事例ニュース]

三井生命、コールセンターに音声認識システムを導入、ほか

ユーザー事例まとめ(2012/5/14〜2012/6/13)

2012年7月6日(金)IT Leaders編集部

1カ月間に発表された主要なユーザー事例を紹介する、ニュースフラッシュ ユーザー事例編。製造業や金融業、その他のユーザー企業の情報システム導入・構築事例から12の事例を取り上げた。

基幹システム、クラウド

宮崎県と熊本県の4町、基幹システムをクラウドで刷新

宮崎県都農町、川南町、高原町と、熊本県錦町が対象。県をまたがった基幹業務クラウドの共同利用は国内初となる。独自に基幹システムを構築、運用してきたが、運用コストの削減や職員の負担の軽減、災害時のサービス継続などが課題だった。NECが構築を担当。地方公共団体向け基幹業務クラウド「GPRIME for Saas」の住民情報、財務会計など26の業務システムを利用する。 (2012/5/14)

クラウド、タブレット

昭和シェル、電気自動車向け充電拠点にタブレットを導入

電気自動車のバッテリー充電を待つ顧客に端末を貸し出す。タブレットには電子雑誌やアニメ、ニュース、天気・交通情報などを配信する。今後は、充電インフラと連携して、バッテリーの充電状況なども閲覧できるようにする。構築はNECが担当。同社のタブレット端末「LifeTouch」と、クラウド型コンテンツ配信サービス「Contents Director Enterprise Edition」を利用した。 (2012/5/18)

タブレット

川崎汽船、iPadを使って会議を円滑化

役員向けに35台のiPadを導入した。役員会議の運営効率向上とペーパーレス化が目的。事前検証を経て、2012年5月から本格的に利用を開始している。会議資料の事前配布機能やコメントの入力機能、ディスプレイへの表示機能などを評価して、みずほ情報総研の会議ペーパーレスソリューション「MHIR+Smart-1」を採用した。運用に必要なサーバーは既存資産を流用した。 (2012/5/23)

セキュリティ

白十字会グループ、病院情報情報網のセキュリティを強化

福岡県や長崎県で複数の病院を運営する同グループ。佐世保中央病院など3つの病院をつなぐ閉域ネットワークに、ファイアウォールを導入した。インターネットから隔離されているため、アンチウィルスソフトなどの定義ファイルを最新の状態に保つことが難しく、周辺病院から持ち込まれる記憶媒体による感染リスクがあった。パロアルトの「PA-5020」などを採用した。 (2012/5/23)

クラウド

日清医療食品、在宅配食システムをクラウドで構築

全国4500ヶ所以上の医療・介護福祉施設を顧客として給食事業を営む同社。会員個人宅に食事を配達する新サービスを開始するに伴い、新システムを開発した。PCや電話による注文の受け付け、弁当メーカーへの製造の指示、配送業者への配達依頼などの業務管理と、決済手続きの機能を備える。2012年4月から運用を開始した。構築は富士通が担当。同社のPaaS「FGCP/S5」を利用した。 (2012/5/24)

顧客管理、クラウド

ワーク・ライフバランス、PaaSで顧客管理

ワークライフバランスのコンサルティングや講演・研修など複数のサービスを提供する同社。従来、サービスごとにExcelを使って顧客情報を管理していたが、複数のファイルで内容が重複するなど、効率の面で問題があった。システム専任者でなくてもドラッグ&ドロップでフォームを作成できる点を評価して、サイボウズの業務アプリ構築PaaS「kintone(キントーン)」を利用した。 (2012/05/28)

クラウド・教育システム

日本年金機構、通信研修システムをクラウドで構築

集合研修に伴う時間的・経済的なコストの削減が主な目的。実質的に正規職員に限られていた研修機会を有期雇用職員にも拡大する。全職員約2万5000人が対象。年金関連の各種法制度や、徴収・支払などの業務手順、年金額の計算方法、加入者からの相談に対応するノウハウなどを伝える。日本IBMのクラウド基盤上にライトワークスの学習管理システムを導入した。 (2012/5/30)

シンクライアント

苫小牧港管理組合、Linuxシンクライアントを導入

北海道苫小牧港の管理を行う同組合。職員の業務用端末として約60台のシンライアントを導入した。「Linux Terminal Server Project(LTSP)」と呼ぶLinux向けのOSSパッケージを採用。OSやアプリケーションは全てLinuxサーバー上で稼働させ、処理結果を端末に画面転送する。端末側に高い処理性能を必要とせず、OSやソフトウェアの更新をサーバー側で管理できる点などを評価した。 (2012/6/6)

基幹システム

三洋化成工業、子会社の基幹業務システムを統一

3000種類にも及ぶ機能化学品を扱う同社。3カ国、7拠点の海外連結子会社の業務を標準化。あわせてシステムを統一する。従来は拠点ごとにシステムを導入し、会計業務等を運用していた。2013年1月に中国で第1期システムが稼働。5月にタイと米国に導入を進める予定。新システムにはSAPの「SAP ERP」を採用。構築はTISが担当する。開発から本番稼働までクラウド環境上で行う。 (2012/6/6)

クラウド

タイトー、メールシステムをクラウドに移行

「スペースインベーダー」などのアーケードゲームで知られる同社。メールサーバーの老朽化が問題となっていた。営業担当者が社外から業務システムに容易にアクセスできることなどを重視した結果、マイクロソフトのOffice 365を採用。1500ユーザーが5年間利用することを想定した場合のトータルコストの観点で複数のサービスを比較検討して最終決定した。 (2012/6/12)

音声認識システム、コールセンター

三井生命保険、コールセンターに音声認識システム導入

顧客との通話内容をリアルタイム、かつ自動的に文書化する。文書は、集計・分析して、経営層との情報共有に用いる。顧客から寄せられる要望やクレームを迅速に共有することで、業務改善のサイクルを早める。コールセンターの応対改善にも利用する。2012年8月下旬から本格的に運用する予定。みずほ情報総研が保険業向けに特化して開発した「音声認識ソリューション」を使用した。 (2012/6/13)

ストレージ

トリドール、ユニファイドストレージを導入

讃岐うどんのチェーン店 「丸亀製麺」など、複数の外食チェーンを経営する同社。業務サーバーの乱立を解消するため、2011年3月に仮想化による統合を実施したが、サーバー内蔵のHDDをストレージとして使用していたため、ディスクスペースの使用率にムラがあった。管理ツールの使いやすさなどを評価して、EMCのユニファイドストレージ「EMC VNXe」を採用した。 (2012/6/13)

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昭和シェル / 川崎汽船 / 三井生命保険 / 日清医療食品 / 日本年金機構 / 三洋化成工業 / トリドールホールディングス / 苫小牧市

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