スマートフォンやタブレット端末を業務システムのクライアントに使おうとする動きが加速している。その価値は、従来のノートPCを代替することにとどまらない。この時代のモバイル対応の意義を改めて考える。
スマートフォンやタブレット端末の進化と普及のスピードはすさまじく、今や、人々のライフスタイルにも大きな影響を及ぼしている。指先での直感的な操作で、様々な情報にアクセスできるばかりか、自ら情報発信することも簡単だし、それが楽しくも感じられる。アイデアに満ちたアプリケーション(Webサービス)が次々と登場し、時には感動に近い体験を味わうことすらある。
こうしたスマートデバイスの備える魅力や価値を、企業システムにも取り入れていこうと考えるのは自然の流れであり、事実、多くの企業が今、取り組みを進めている。企業ITにおけるモバイル対応と言えば、ノートPCではなく、スマートデバイスへの対応を意味することが圧倒的に多くなっている。
スマートデバイスは企業システムにどのようなインパクトを与え得るのか。ここで今一度、整理しておきたい。
ワークスタイルを自然に変革する
スマートフォンは常にポケットに入れていても苦にならないし、タブレット端末も1kgを遙かに下回るものが主流だ。それでいてバッテリーで長時間駆動し、データ通信するのにも特段の事前設定や知識がいらない。ディスプレイの発色も豊かでリアリティ溢れる表示を可能としている。記憶容量も増える一方だ。
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