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インフォテリア、「Handbook 4」で“双方向のコンテンツ活用”を可能に

2013年9月18日(水)河原 潤(IT Leaders編集部)

 インフォテリアは2013年9月25日から、スマートデバイスで利用するモバイル向けコンテンツ管理(MCM)アプリケーションの新バージョン「Handbook 4」を出荷する。2013年9月12日に発表した。対応するスマートデバイスは、iOS、Android、Windows Phoneの3つのプラットフォーム。海外市場への本格的な進出を視野に、日本語、英語、中国語の3カ国語に対応している。

 Handbook 4の提供にあたってインフォテリアが掲げたコンセプトは「双方向MCM」である。同社代表取締役社長/CEOの平野洋一郎氏は、MCMを「モバイル端末で利用されるデジタルコンテンツを体系的に管理し、配信などを実行するためのシステムだ」とし、MDM(モバイルデバイス管理)ツールやファイルストレージ、同様の機能を持つ自社開発アプリとはことなると説明した(写真)。

写真 Handbook 4について説明するインフォテリアの平野洋一郎代表取締役社長/CEO
写真 Handbook 4について説明するインフォテリアの
平野洋一郎代表取締役社長/CEO

 平野氏によれば、Handbookは「オフィスワーカー、セールスワーカー、フィールドワーカーのそれぞれに、柔軟かつセキュアなコンテンツ管理・活用手段を提供する製品」である。「コンテンツ配信・提供やコミュニケーションなど、Handbookはこれまでビジネス現場からの“伝える”活動を担ってきた。最新版では、フィードバックの収集・共有機能を追加した。これにより、企業内で双方向MCMが実現される」(平野氏)とする。

 フィードバック機能は新バージョンの目玉機能の1つである。同社プロダクトマーケティング部 シニアプロダクトマネージャーの松村宗和氏は、「本機能は営業現場での課題から生まれたものだ」と話す。

 例えば営業資料は、複数の営業担当者のコメントなどが付されたり、文言が修正されたりといったフィードバックの繰り返しで共有コンテンツとしての価値が高まる。だが、扱う資料が膨大なため、どの資料を使ったらよいかが分かりにくい。他の営業部員からの修正やコメントも、紙の文書のように直接的には追記できなかった。「これらの問題を解決するのがフィードバック機能で、ユーザーは、Handbookで扱うすべてのコンテンツに評価やコメントなどを容易に追記できる」(松村氏)という(画面)。

画面 Handbook 4の画面例。フィードパック機能を使えば、コンテンツのセクションごとに「★」などによる5段階評価やコメントを付けられる

画面 Handbook 4の画面例。フィードパック機能を使えば、コンテンツの
セクションごとに「★」などによる5段階評価やコメントを付けられる


コンテンツを紙の資料を扱うように“手渡し”できるユーザー・エクスペリエンスを備えた「ブックドロップ」機能や、コンテンツの全文検索機能、PDFファイルへの写真/テキストメモ/手書きメモの貼り付け機能なども追加した。いずれも、営業、製造、流通などの現場でのコンテンツ活用を支援するものだ。

 オプションサービスとして、ストレージ利用料を定額にする「ストレージフラット」も提供する。10月1日から販売を始める。

 Handbookのバージョン1.0がリリースされたのは2009年6月。以来、タブレットのビジネス活用が進む中、バージョンアップを重ねて知名度とシェアを上げてきた。現在では同社のEAI/ESBソフトウェア「ASTERIA WARP」と並ぶ代表的な製品シリーズとなっている。同社によれば、Handbookの導入社数は550社を超える。IT市場調査会社ITRの調査では、インフォテリアは2012年のモバイルデバイス向け文書管理製品のベンダーシェアでトップに立っている。

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