広島大学は、人事労務関連のシステムをアマゾンウェブサービスのクラウド環境に移行した。プロジェクトを支援したワークスアプリケーションズが2014年2月21日に発表した。
小泉内閣時代に推進された一連の規制緩和によって、法人化しての運営など、国立大学を取り巻く環境は大きく変わった。高度な教育の場を創出する一方で、大学としては運営の最適化を今まで以上に求められることにもつながっている。
こうした背景下、広島大学は次代にあるべき姿を議論し、運営を支えるIT基盤の整備に力を注いでいる。柱の1つは、職員のパフォーマンスを見える化し、高度化を支援すること。施策としては、2004年に「人事・給与」、2009年に「就労・プロジェクト管理」のシステムを刷新。共にワークスアプリケーションズの「COMPANY」シリーズを採用した。
もっとも、オンプレミス環境で運営していたため、セキュリティ対策や災害発生時の対応など、BCP(事業継続計画)の観点で課題も残っていた。そこで注目したのがクラウド基盤の活用。このほど、先の人事労務システムをアマゾンウェブサービス(AWS)のEC2上に移行を決めた。国立大学法人で人事労務システムをクラウド環境に移行するのは、同大学が初めてという。
AWSのクラウドサービスを利用したインフラの構築・運用をワークスが代行する「COMPANY on Cloud Managed Service(CCMS)」を活用。インフラからアプリケーションまで一貫して運用・保守を委託できること、可用性/安全性/機密性などを担保しつつコストを抑えてインフラを維持できること、などを評価した。
ユーザー名 | 広島大学 |
業種 | 教育機関 |
導入システム | 人事・給与、就労・プロジェクト管理 |
導入目的 | 職員の人事労務管理の高度化 |
導入時期 | ─ |
主な利用製品 | 「COMPANY」シリーズ、「COMPANY on Cloud Managed Service」(ワークスアプリケーションズ) |