SIerとしてシステム開発・運用保守に携わる日本事務器(NJC)は、サービス提供スピードの向上を目的に、プライベートクラウド基盤を整備した。開発環境の構築にかかる期間を10分の1以下に短縮する効果が出ているという。
クラウドの利用やアジャイル開発…。ライバルとのせめぎ合いや顧客ニーズの多様化などで競争条件が目まぐるしく変わる中、「目的とするシステムをいかに速やかにリリースするか」がユーザー企業に重くのしかかっている。
それは、システム開発業者を選択する目も厳しくしている。スクラッチ開発案件でもスピード追求は大命題。システムを動かす環境にしても、プライベート/パブリッククラウドを巡る動きが激しいだけに、最新技術へのキャッチアップを訴求できなければ声がかからない。
日本事務器(NJC)はこうしたニーズに応える体制を整えることを狙い、顧客向けシステム開発の基盤を刷新した。具体的には、プライベートクラウド環境を整備。サーバーなどコンピューティングリソースの仮想化にとどまらず、SDN(Software Defined Network、ネットワーク仮想化)も採用したのが特徴である。
業務処理量の変動や新システムの追加などに即応するIT基盤を具現化するためにサーバー仮想化はすでに多くの取り組みがあるが、ネットワークの仮想化はなかなか進んでいない。NJCはまず社内環境でノウハウを蓄積し、それを顧客案件に展開しようとの狙いがある。
新しい環境においては、リソース調達をはじめ、開発環境構築の際に発生する作業を大幅に自動化。これにより、従来1カ月ほどかかっていたものを、約3時間に短縮する効果をあげているという。一連の取り組みの延長で、開発のスピードアップ、運用コスト削減、リソースの効率的活用といったスキル/ノウハウをさらに蓄え、ソリューション提案力の向上を図る。
サーバーやストレージなどクラウド環境全体の管理を司るクラウド基盤ソフトウェアには、OSSのCloudStackを採用。ネットワークの仮想化やプール化には、NECのSDN製品を利用している。
| ユーザー名 | 日本事務器 |
| 業種 | システム開発・運用保守 |
| 導入システム | 開発基盤システム |
| 導入目的 | 開発スピードの向上 |
| 導入時期 | ─ |
| 主な利用製品 | 「CloudStack」(OSS)、「UNIVERGE PFシリーズ」(NEC) |
NEC / SIer / プライベートクラウド / CloudStack
-
VDIの導入コストを抑制! コストコンシャスなエンタープライズクラスの仮想デスクトップ「Parallels RAS」とは
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-



