日本ネクサウェブは2014年5月19日、PCとスマートデバイス向けのフロントエンド開発ツール「nexacro platform」の出荷を開始した。日本ネクサウェブのパートナー経由で販売する。

nexacro platformは、業務システムのマルチデバイス対応を支援する開発プラットフォーム。1つのソースコードからPCとスマートデバイス向けのUIを開発できる。専用の開発ツール「UX Studio」を使ってコーディングする。ドラックアンドドロップで画面を作成し、Javascriptでインタラクションを記述、専用サーバーにデプロイすると、アクセスしてきたデバイスの種類や画面サイズに応じて、最適化した画面を返す仕組みだ。

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デバイスからアプリを利用する方法は2つある。1つは、ブラウザからアクセスする方法。アプリの配布が必要ないため手軽だが、カメラやボイスレコーダーなど、デバイスの機能を利用できない。もう1つは、ランタイムを内蔵した専用アプリを配布する方法。機能追加や不具合修正の度にアプリをリリースする必要があるが、デバイスの機能を利用できる。ユーザーは、ニーズに応じて、2つの方法を使い分けられる。
なお、ビジネスロジックを担当するアプリケーションサーバーは別途、用意する必要がある。すでに、Webアプリケーションを運用している場合は、それを流用できる。具体的には、フロントエンドからリクエストを受け取り、処理結果をXML形式で返すロジックを追記する格好だ。JSP/ServletとASP.Netに対応する。

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ライセンス体系は3つある。(1)ユーザーベース、(2)コアベース、(3)年間使用契約の中から、ユーザー企業側が選択できる。例えば、サーバー負荷は大きくないが、ユーザー数は多い場合はコアベース、サーバーリソースは大量に消費するが、ユーザー数は少ない場合はユーザーベースの契約を選択すれば、コストを抑えられる。ユーザーベースの場合で、50ユーザー100万円から。