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NTTデータグループ、MOOCのデータサイエンティスト育成プロジェクトを始動

2014年6月9日(月)河原 潤(IT Leaders編集部)

NTTデータ、NTTドコモ、NTTナレッジ・スクウェアと一般社団法人日本統計学会は2014年6月9日、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)公認のMOOC提供サイト「gacco(ガッコ)」において、データサイエンティスト育成プロジェクトを始動した。

 Webを通じてだれでも無料で参加可能な、大規模・オープンなオンライン講義の仕組み、MOOC(Massive Open Online Courses)が注目を集めている。“MOOC先進国”の米国では、2012年頃より、主要大学および有名教授・講師によって多数のMOOC講座が開講され、全世界から1000万人以上の受講生を集めている。また、2013年11月では、MOOCの日本版としてJMOOCが設立され、同年4月にJMOOCとしての初の講義がスタートしている(関連記事「日本版MOOC」を推進するJMOOC、初のオンライン講義を開講)。

 NTTデータによれば、今回始動したこのプロジェクトは、産官学が連携し、統計学の基礎的な概念からビジネスに役立つ実践的な応用まで、幅広く学べる機会を提供することにより、社会的ニーズが高まりつつあるデータサイエンティストの育成・輩出を目指すものだという。

 NTTドコモとNTTナレッジ・スクウェアは、両社が2014年2月より共同運営するMOOCプラットフォームのgaccoサイトにおいて、統計学講座を2014年11月から開講する予定。講座内容は、統計学会が統計検定を通じて体系化している統計教育質保証に沿うものであり、統計学会が推薦する複数の大学教授陣が講師を務めるという。

 同プロジェクトには、「データサイエンス力の高い人材育成」を掲げる総務省統計局も統計学会に協力し、公的統計の利用方法に関する講座を提供する。これにより、これまで大学等を中心に一部の学生しか受講できなかった質の高い統計学の講義を、オンラインで幅広い方が受講できるようになる。

 加えて、NTTデータは、人材育成・研修事業を営むNTTデータユニバーシティを通じて、gaccoのオンライン講座と連携した反転学習(Flipped Teaching/Flipped Classroom)型の研修を2014年12月から提供する予定だ。反転学習ということで、オンライン講座で統計学の基礎を学習し、対面授業では、ビジネスとしての活用方法や統計ソフトウェアを使った分析実習を行うといったかたちで、実践的な知識の習得を可能にするとしている。

MOOCプロジェクトでの講義提供体制(出典:NTTデータ)
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