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「日本版MOOC」を推進するJMOOC、初のオンライン講義を開講

2014年4月14日(月)IT Leaders編集部

一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)は2014年4月14日、同協議会として初のMOOC講義の提供を開始した。

 大規模オンライン教育・講義の新しいスタイル「MOOC:Massive Open Online Course(ムーク)」の日本版として、JMOOCが設立されたのは2013年11月1日。多数の大学レベルの授業を無料で提供する「大規模公開オンライン教育」の推進を目的する産学協同プロジェクトとして始動した(「日本版MOOC」を実現へ――産学共同の推進団体「JMOOC」が始動)。設立時点で東京大学、京都大学、大阪大学、北海道大学、九州大学、慶応義塾大学、早稲田大学など13大学から賛同を集めて準備が進められ、今回、3つの講義が同時に開講となった。

開講したのは、本郷和人・東京大学教授による「日本中世の自由と平等」、岡部洋一・放送大学学長による「コンピュータのしくみ」、山田恒夫・放送大学教授/国際交流基金による「にほんごにゅうもん(NIHONGOSTARTER、英語版)の3講義。日本中世の自由と平等については、NTTドコモとNTTナレッジ・スクウェアが開発・運営するJMOOC公認のMOOC配信事業体「gacco」(ガッコー)から提供され、残りの2講義については、放送大学が運営するJMOOC公認のMOOC配信事業体「OUJMOOC」から提供される。

東大の日本中世の自由と平等の開講期間は約1カ月間で、この間、1週間ごとに10分程度の講義映像を約10本が配信され、受講生は、掲示板での討論を活用しながら毎週、課題の回答を提出する形式で進められる。なお、2週目と4週目の終わりには、実際に大学(東京大学本郷キャンパス)に集合し、グループ学習形式での対面講義を行う反転学習(Flipped Learning)コースが用意される。反転学習コースについては有料(1万円)となるが、高校生特別枠を設け、全国から24名の高校生を旅費込みで無料招待する予定だという。

一方、放送大学のコンピュータのしくみとにほんごにゅうもんは共にFacebookで申し込みを行い、討論もFacebookページを活用する(コンピュータのしくみのFacebookページにほんごにゅうもんのFacebookページ)。開講期間はにほんごにゅうもんが5週間、コンピュータのしくみが約3カ月間となっている。いずれの講義も受講完了後、一定の条件を満たすことで修了証が交付される。

NTTドコモによれば、gaccoでは今回開講の講義を含めて、2014年度内に18講座の開講が決定しているという。JMOOCでは、OUJMOOCと合わせて、さらに開講講座を拡大していく予定だ。

NTTドコモとNTTナレッジ・スクウェアが運営するMOOCプラットフォーム「gacco」のWebサイト
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