日新製鋼は、グループ内のPC約4700台をシンクライアント端末に置き換える。事業継続性やセキュリティを強化するとともに、ITコストを最適化することが狙い。新システムの構築を支援する日本IBMが、2014年9月24日に発表した。
2015年3月までに、生産管理や販売管理、サプライチェーン、人事、会計といった業務システムを仮想環境に再構築し、シンクライアントから利用する環境を整える。新システムは、1つのサーバーOSを複数のシンクライアントで共有する「共有サービス方式」で構築する。
サーバーでアプリケーションを実行する新システムにより、緊急時における社員の安否確認や取引先の被災状況を把握しやすくなるため、事業継続性を強化できる。このほか、セキュリティー確保やITコストの最適化といった効果も見込める。さらに、システムの変更・追加を全端末に一括して反映できるため、ビジネス環境の変化にいち早く業務を対応させられるようになるメリットも大きい。
PCだけでなく、タブレットやスマートフォンからも利用できるようにする計画だ。どこでも業務システムにアクセスできる新システムの利便性を、将来のワークスタイル変革に役立てていく。
日新製鋼は、2019年3月までを期間とする基幹系アウトソーシング契約を日本IBMと締結している。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 日新製鋼 |
業種 | 鉄鋼 |
導入システム | シンクライアントシステム |
導入目的 | 事業継続性・セキュリティ強化、ITコストの最適化、環境変化への対応力向上、ワークスタイル変革 |