IT資産管理を主軸に製品展開を図る米LANDESK。クラウドやモビリティが進む中で、どのような価値をユーザーに提供しようと考えているのか。来日した同社CEOのスティーブ・ダリー(Steve Daly)氏に近況を踏まえた戦略を伺った。
まずはLANDESKのコアビジネスについて伺いたい。

企業が保有するハードやソフトの数は膨大だ。システムライフサイクルに沿って計画的に入れ替えていくため、正しくライセンスを使ってコンプライアンスを維持するため、会計資産として正しく計上するため…色々な意味において、“実状”を把握することが欠かせない。ここで、人が台帳を作って“マニュアル”で管理するのは非現実的であり、効率的に対処するためのものとしてIT資産管理ツールがある。
当社はこの領域を出発点に、すでに20年以上も事業を展開してきた。その間、セキュリティ管理、モビリティ管理、ITサービス管理などにポートフォリオを拡げ、ユーザー企業におけるガバナンスとユーザビリティの高度化に寄与してきたと自負している。
多くの企業において、IT資産管理に実務を担うのはIT部門。なかなか要員数が増えない中で、ビジネスに直接的に貢献せよとのプレッシャーも日増しに高まっている。彼ら、彼女らが、より戦略的な仕事に注力できるようにするためにも、ハードやソフトに関わる日常的な管理業務の負荷は、可能な限り削減しなければならない。それを具現化するのが我々のミッションだ。
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