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秋田県湯沢市、4庁舎と100以上の関連施設を結ぶWANを構築

2015年4月17日(金)IT Leaders編集部

秋田県湯沢市がネットワーク基盤を全面刷新し、4庁舎と100以上の関連施設を結ぶWAN(Wide Area Network)を構築した。2014年3月から利用している。ネットワーク製品を提供した日本HP(ヒューレット・パッカード)が2015年4月15日に発表した。

図:秋田県湯沢市が構築した新ネットワークの構成(出所:日本HP)図:秋田県湯沢市が構築した新ネットワークの構成(出所:日本HP)
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 秋田県湯沢市が構築したのは、本庁舎と市内に3カ所ある支所、および100カ所以上の公共施設を結ぶWAN(Wide Area Network)。同市は「新ネットワークにより、TCO(所有総コスト)を抑えながら、行政サービスに対する市民の期待に臨機応変に対応できるようになることを期待している」(同市総務部 企画課情報統計班 参事兼班長の高橋 一志 氏)とする。

 WAN構築と同時に、本庁舎には無線LAN環境を新規導入した。組織変更や人事異動、執務室のレイアウト変更などで発生するネットワーク管理作業の軽減を図るのが目的だ。

 湯沢市は2005年に、旧湯沢市と、雄勝郡雄勝町、稲川町、皆瀬村が合併してできた自治体。各自治体のシステムを統合する過程で、ネットワーク構成が複雑化していたことに加え、近年は機器の老朽化やソフトウェアの保守切れといった問題が顕在化していた。

 新ネットワークは、仮想化技術を使い可用性・冗長性を高めている。加えて、WAN構築を支援したITサービス会社のアイシーエスが、遠隔地からネットワークを監視する体制を敷いている。

 今回採用したネットワーク機器は、いずれも日本HP製。既設の光ファイバー幹線の活用を含む要件を満たす製品として選定した。具体的には、4庁舎を10GbE(ギガビットEthernet)で接続するコアスイッチが「HP 5500 HI シリーズ」、フロアスイッチ/サーバースイッチが「HP 5120 EI シリーズ」である。無線LANはアクセスポイントが「HP MSM466」、これをコントローラ「同MSM720」で集約している。

 仮想化技術は「HP IRF(Intelligent Resilient Framework)」を、ネットワーク監視ツールには「HP IMC(Intelligent Management Center)」をそれぞれ導入した。

【プロジェクトの概要】
ユーザー名 秋田県湯沢市
事業内容 地方自治体
導入システム 地域内WANと庁内無線LAN
導入目的 行政サービス向上および、合併による統合で複雑化・老朽化したネットワーク基盤の全面刷新によるTCO(所有総コスト)の削減
主な利用製品 日本HPのスイッチ製品「5500 HI」「5120 EI」の両シリーズと、無線LAN「HP MSM466/720」、仮想化技術「HP IRF」、ネットワーク監視ツール「HP IMC」
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