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富士通がFinTech対応サービス「Finplex」を発表、既存金融システムのAPI化を促進

2016年4月1日(金)田口 潤(IT Leaders編集部)

金融業界を席巻するキーワード「FinTech」。この分野で目立った動きの少なかった富士通が、本格的にサービスの提供を開始すると発表した。「Finplex」と名付けたソリューションを整備し、新しくユニークなサービスを金融機関と共創していくという。

 富士通は2016年3月30日、金融業界のデジタル化を加速する取り組みを本格化すると発表した。その骨子は、金融ソリューションを「Finplex」という名称で体系化することと、同社のクラウドサービス「MetaArc」のPaaS(Platform as a Service)上で使える金融機関向けAPI(Application Programming Interface)の充実を図ること。

 これらにより、勘定系など既存システム(SoR:Systems of Record)と連携する形で新たなサービスを提供するシステム(SoE:Systems of Engagement)を迅速に開発できるようにするのが目的だ(図1)。これまでの受託開発型ではなく、企画から開発、サービス提供や運用までを“共創”の形で実施する。

図1:富士通の金融ソリューション体系「Finplex」の全体像図1:富士通の金融ソリューション体系「Finplex」の全体像
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 ソリューション体系のFinplexは、Finance(金融)とComplex(複合)を合わせた造語。金融業を賑わせているブロックチェーンやAI(Artificial Intelligence:人工知能)といった最新技術を取り入れ、従来にない金融サービスの開発を支援するという。そのために「金融分野に共通した様々なAPIを提供する」「必要なソリューションを選択すれば最小限の開発で新サービスを実現できるよう、SaaS(Software as a Service)やパッケージなどをMetaArc上に用意する」(富士通の発表資料を要約)。

 こう聞くと何やら凄そうだが、金融分野に共通した様々なAPIとは何か、金融サービスの構築に使えるSaaSやパッケージとはどんなものか、といった疑問も出てくる。実のところ、それらはまだ明快と言えない面もある。

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