レッドハットは2016年5月17日、OpenStack製品の最新バージョン「Red Hat OpenStack Platform 8」と、各種クラウド基盤製品群を統合化した「Red Hat Cloud Suite」の提供開始を発表した。米Red Hatが2016年4月20日(現地時間)に先行して発表していたものである。
「Red Hat OpenStack Platform 8」は、OpenStackコミュニティの「Liberty」リリースをベースとする、スケーラブルなIaaS(Infrastructure as a Service)基盤の最新バージョンである。最適化されたストレージおよび管理機能を追加した。
自動化したアップグレードと更新が可能だ。Red Hat OpenStack Platformディレクターのコンポーネントが、OpenStackサービスとディレクターツールの両方に対して、必要なシステム全体のアップデートを自動的に行う。ダウンタイムを抑えながら安定したOpenStackクラウドの確立を図れる。
OpenStackインフラストラクチャーおよびワークロードにわたるライフサイクル管理/運用管理が強化された。CloudFormsは、ライフサイクル管理、使用状況モニタリング/レポート、マルチノードオーケストレーション、ガバナンス/ポリシーベースのアクセス制御を含めて、OpenStack上で動作するLinuxとWindowsのワークロードに対する管理が可能だ。
SDS(Software Defined Storage)製品の「Red Hat Ceph Storage」が同基盤に含まれた。初期状態で64テラバイトの柔軟なオブジェクトおよびブロックストレージを提供する。通信事業者を対象にしたテクニカルプレビューも用意している。
「Red Hat Cloud Suite」は、Red Hatの各種クラウドテクノロジーをあらかじめ統合化した製品という位置付け。OpenShift Enterprise、OpenStack PlatformおよびCloudFormsによる共通の管理フレームワークを組み合わせていて、運用/ライフサイクル管理、セルフサービス、インフラストラクチャーモニタリングを含む統一された管理を提供する。
スケーラブルなインフラストラクチャーと統一された管理を備えていることに加え、OpenShiftが含まれたことで、クラウドネイティブなアプリケーションの開発とデプロイメントが可能になる。リスク管理と分析を備えたインフラストラクチャーモニタリングを搭載した。インフラストラクチャーの分析情報を予防的に収集し、運用に影響を与える前に技術的リスクを管理できるようにする。
OpenShift Enterprise by Red Hatを通して、OSS(Open Source Software)のコンテナアプリケーション基盤環境でのアプリケーション構築とデプロイメントも可能だ。KVMベースの仮想化基盤「Red Hat Enterprise Virtualization」が、仮想マシン間の移行も容易にする。
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