NECは2018年4月16日、人事改革などを通じて企業文化の抜本的な変革を図るため、「カルチャー変革本部」を新設した。同本部は、変化のスピードが増し不確実性が高まる世界の市場環境において、成長に向けた競争力を備えるための抜本的な企業文化の変革を行う専門組織である。
NECは、変革を従来の同社にはない視点と手法で進めるため、外部のプロフェッショナル人材を採用した。「カルチャー変革本部」の担当執行役員兼本部長には、米マイクロソフトなどの外資系企業で人事部門の責任者を歴任し、人材マネジメント、組織開発、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)施策の推進および働き方改革などに関し経験と実績を持つ佐藤千佳氏が就任した。
カルチャー変革本部では、人事評価・報酬制度を時代と戦略に合ったものに改め、期待される行動規範を実践し結果を出した人が報われるフェアな仕組みを作るという。
また、慣習化した業務プロセスや制度を全社的に見直すほか、管理職者を対象に部下の成長を促すコーチングスキルを養う教育などを施すことで、社員が本質的に重要な業務に専念でき、継続的に挑戦できる環境の整備を進める。
さらに、変革を促すためのコミュニケーションやオープンでカジュアルな風土の醸成などにも取り組むなど、今後にわたる企業文化の変革のための各種施策の企画・実行を担っていくとしている。