[海外動向]

米DataDirect Networks、仮想化専用ストレージ企業Tintriの資産を取得の意向

2018年7月13日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ビッグデータ向けストレージなどを提供するデータダイレクト・ネットワークス・ジャパンは2018年7月13日、親会社の米DataDirect Networks(DDN)が、企業情報システム向けの仮想化専用ストレージベンダー、米ティントリ(Tintri)との間で、実質的にTintriのすべての資産を取得することを意図した拘束力のない意向表明書を締結したと発表した。取引が完了した場合、Tintriの顧客に保守を継続的に提供するとともに、長期的な需要に対するロードマップを提供する、としている。

 2018年7月10日(米国時間)に米国破産法第11章(Chapter 11)に基づく破産申請を行った米Tintriの資産を取得する意向を、米DataDirect Networksが表明した。取引が完了する保証はないが、取引が完了した場合は、Tintriの顧客に対して、保守を継続的に提供するとともに、長期的な需要に対するロードマップを提供する、としている。現在、Tintriのストレージは、フォーチュン100のトップ20社を含む数千社の企業が導入しているという。

写真1●最エントリーモデル「Tintri VMstore T1000」の外観写真1:エントリーモデル「Tintri VMstore T1000」の外観
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 米Tintriは、仮想サーバーのディスクイメージを格納する用途に特化した、NAS(NFS/SMB3)ストレージ装置「Tintri VMstore」シリーズを提供している企業である。VMware/Hyper-V/KVMの各種のサーバー仮想化環境で利用できる。2012年に日本法人のティントリジャパンを設立している。

 Tintri VMstoreの最大の特徴は、一般的なストレージの管理単位であるLUN(ボリューム)単位ではなく、個々の仮想サーバー単位でQoS(I/O性能)や容量を制御できることである。QoSは全自動で機能し、高いI/O性能を要求する仮想サーバーに高いI/O性能を自動的に割り当てられる。

 2017年10月には、小規模拠点や小規模なVDI(デスクトップ仮想化)など仮想サーバー100台以下の用途に向いたエントリーモデル「Tintri VMstore T1000」(写真1関連記事)が追加されている。

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