NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2018年9月11日、大阪府で6番目と7番目となる「大阪第6データセンター」と「大阪第7データセンター」を新たに提供すると発表した。これにより、大阪におけるデータセンターの供給能力は2.2倍に向上する。2019年度第3四半期にサービス提供する予定だ。
大阪第6データセンターは、大阪市内中心部に位置し、サーバールーム面積約460平方メートルのスペースである。大阪市内の中心地で、最寄りの地下鉄駅から徒歩約2分、複数駅からのアクセスも容易な利便性の高いエリアである。
図1:「大阪第6データセンター」の外観イメージ(出典:NTTコミュニケーションズ)拡大画像表示
電力・通信設備、サーバールーム、その他の重要設備はすべて建物2階以上に設置するため、洪水が発生して建物1階部分に浸水しても、支障なく継続運用できる。電力は異なる変電所から異ルートで供給する。通信ケーブルは、大型の通信用耐震トンネル「とう道」を通して建物に引き込むため、地震や道路掘削などにより損傷する心配がない。
一方、大阪第7データセンターは、大阪府茨木市にデータセンター専用ビルを建設し、サーバールーム面積約3800平方メートルのスペースである。大阪都市部からのアクセスが良好で、より水害や地震などの災害リスクが低い茨木市内に建てる。電力は近隣の変電所から直接2ルートで引き込まれるため、災害時でも安定した供給が望める。
顧客が要望する仕様に対して建物やフロア単位で柔軟にカスタマイズ対応するキャンパス型のデータセンターになる。サービス提供の工期短縮やコスト低減を図れる。サーバールーム内の空調は、冷却効率が高い壁面吹き出し方式を採用し、GPUサーバーなど20kW以上の電力を消費する超高発熱サーバーも設置できる。また、交流/直流間の変換段数を減らすことによって信頼性を高めるとともに、電力損失を抑えて約20%消費電力を削減するHVDC(高電圧直流給電)システムなど、最新の技術を導入する。
なお、両データセンターは、ISPやデータセンター事業者のネットワークの相互接続点であるIXがある大阪市内の堂島エリアにダイレクトに接続できる環境にあり、大手クラウドサービス事業者をはじめとするハイパースケール事業者やエンタープライズなどの幅広い顧客を対象としたサービス提供が可能だ。また、両データセンターともに、阪神淡路大震災、東日本大震災、今後想定される南海トラフ地震クラスの巨大地震でも安心な建物免震構造を採用する。これにより、地震による建物やユーザーの機器への衝撃を抑えた安全な運用継続が可能だ。
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