[市場動向]

ライフスタイルで個人を認証する研究、東大が民間4社と社会連携講座を開設

2018年10月10日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

東京大学大学院情報理工学系研究科は、ライフスタイル(生活習慣)を個人認証の手段として利用することを目的に、三菱UFJニコス、凸版印刷、三菱電機インフォメーションシステムズ、日立製作所の4社と共同で、社会連携講座「次世代個人認証・行動解析技術社会連携講座」を2018年8月1日に開設した。今後5年間にわたって研究開発を進める。

 次世代個人認証・行動解析技術社会連携講座では、「知識」「所持」「身体的特徴」に続く第4の認証手法である「ライフスタイル認証」という新たな認証手法を研究する。ライフスタイル認証を学術的に検討するとともに、実際に使われる技術として展開していくために発足した。

 三菱UFJニコスと凸版印刷が、本研究の必要性やビジネス展開を検討する。三菱電機インフォメーションシステムズと日立製作所が、システム基盤を構築する。これにより、インターネット上での簡便な認証を基盤とした社会システムを実現するとしている。

 今回開始した社会連携講座は、既存の講座で2013年に「ソーシャルICT研究センター」に設立した「次世代個人認証技術講座(三菱UFJニコス寄付講座)」の研究方針と研究成果を引き継いだものとなる。

 中田登志之特任教授(兼担:ソーシャルICT研究センター センター長 教授)および旧次世代個人認証技術講座にて研究を遂行してきた山口利恵特任准教授が運営・研究開発に従事する。

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