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金沢市企業局がRPA試験導入を開始、年間で約500時間の業務削減を見込む

2018年11月12日(月)IT Leaders編集部

金沢市企業局は、RPAを活用した業務効率化の試験導入プロジェクトを開始した。時間外勤務手入力、インターネット受付情報印刷、地図情報閲覧印刷の3業務において自動化し、年間で約500時間の業務削減を見込む。ロボット導入・開発から導入後の研修実施までプロジェクトを総合的に支援したアビームコンサルティングが2018年11月9日に発表した。

 金沢市企業局(石川県金沢市)はガス・水道・下水道・発電・工業用水道の5つの事業を運営する地方公営企業である。同局は総合ライフライン事業者として経営の高度化・効率化に取り組んできたが、今回さらなる業務の効率化を目指しRPA試験導入プロジェクトを実施した。

 プロジェクトの遂行にあたっては、公共分野におけるコンサルティング実績とRPAの導入経験を有するアビームコンサルティングを業務委託先として選定した。

 同プロジェクトでは、RPAの有効性の確認を目的に同局の主要システムを網羅し、ロボット化の難易度が高い業務に対してRPA適用を進め、以下3つの業務において自動化を実現した。これにより、年間で約500時間の削減を見込んでいる。

1. 時間外勤務手入力業務
 各課の担当者が手作業で行っていた時間外勤務命令簿の読み込みから勤務管理システムへの入力、メール通知といった一連の業務をRPAにより自動化した。入力ミスや登録漏れを防ぐ以外にも、複数課・複数職員の情報を一度に登録することで業務時間の削減を可能にした。

2. インターネット受付情報印刷業務
 これまで担当者が行っていた水道・ガス使用に関する申し込み情報の紙媒体への印刷から申し込み件数の集計、申し込み情報の削除、関係者へのメール通知といった一連の業務をRPAにより自動化することで、業務時間を削減するほか、申し込み情報の正確な管理を可能にした。また、従来印刷物の紛失を考慮し即時削除できなかった情報を自動でPDF化することで、紙媒体ならではの業務を考慮した効率的なプロセスに変更した。

3. 地図情報閲覧印刷業務
 手作業で行っていた工事実施場所周辺の地図情報の読み込みおよび印刷作業をRPAにより自動化することで、複数工事実施場所の地図情報を一括で印刷できるようになり、業務の効率化と印刷漏れを防ぐプロセスを確立した。作業頻度が高い手作業を中心としているため、同業務で培ったノウハウは同様の特徴を持つほかの課の業務への横展開も見込んでいる。

 アビームコンサルティングは今後の本格導入を見据え、RPAの導入・開発に加え、ロボット開発者のための研修を実施し、業務担当者自身がロボットを開発・運用していくための仕組みづくりを支援した。

画面1:金沢市企業局のWebサイト
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