みずほ銀行は、200台を超えるRed Hat Enterprise Linux(RHEL)環境に第三者保守サービスを適用し、サポート終了後もセキュリティパッチと専用サポートを得られる体制を整えた。OSのアップグレードを急ぐ必要がなくなった。独SUSEのサポートサービス「SUSE Multi-Linux Support」を利用している。SUSEソフトウエアソリューションズジャパンが2026年7月28日に発表した。
みずほ銀行は、アーキテクチャの近代化などを柱としたIT変革プログラムを始めており、この一環でパブリッククラウド上にコンテナベースの共通基盤を構築している。一方、既存のRed Hat Enterprise Linux(RHEL)環境がEOL(サポート終了)を迎えつつあった。
同行では、200以上のRHELインスタンスが稼働しており、中には重要な業務を支えるシステムもあった。サポートなしでの放置は許されないが、旧システムの維持だけのために時間や予算、人材を移行作業に投じることも避けたかった。
こうした中、RHELを含む各種Linuxをサポートする第三者保守サービス「SUSE Multi-Linux Support」(独SUSEが提供)を導入した。既存のRHEL環境を維持したまま、SUSEによる継続的なメンテナンスとセキュリティパッチ、専用サポートを受けられるサービスである(関連記事:SUSE、他社製Linuxの第三者保守や軽量設計のコンテナ基盤で「ユーザーの選択肢を拡大」)。
同サポートサービスの導入により、みずほ銀行は将来的なアップグレードや移行の時期を、みずからの意志で選択できる立場を得た。みずほフィナンシャルグループで執行役員グループ副CIOを務める相原寛史氏は、「特定のベンダーのエコシステムやアップグレードのタイムラインに縛られることなく、自分たちのペースでアップグレードや移行を完遂できるようになった」と指摘する。
現在、生成AIやAIエージェントの進化により、脆弱性の発見や悪用のスピードが加速している。サポート終了後のOSをパッチなしで運用し続けるリスクは、従来以上に高まっている。
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