開発ツール/プラットフォーム 開発ツール/プラットフォーム記事一覧へ

[事例ニュース]

焼津市役所、kintoneのカスタマイズでアプリ内製化が加速、年間3600時間の業務を削減

kintoneのカスタマイズツール「gusuku Customine」を活用

2026年8月18日(火)IT Leaders編集部、日川 佳三

焼津市役所(静岡県焼津市)は、2023年にサイボウズのノーコード業務アプリ開発ツール「kintone」を全庁に導入し、年間3600時間の業務削減を図るなど活用が進んでいる。標準機能では実現が難しい業務については、アールスリーインスティテュートが提供するkintoneのカスタマイズツール「gusuku Customine」を活用してアプリ化している。アールスリーインスティテュートが2026年8月17日に発表した。

 焼津市役所では、長らく庁内業務の効率化が課題になっていた。紙書類によるアナログな手続きやExcelファイルの運用、アンケート結果の手入力のような転記作業などに、職員は時間と労力を取られていた。マクロを組み込んだExcelファイルは、作成者が異動するとメンテナンスができなくなっていたという。

 2023年5月、業務改善を掲げて、サイボウズのノーコード業務アプリ開発ツール「kintone」を全庁に導入した。ただし、kintoneの基本機能だけでは、Excelマクロで実現していた処理や、現場の職員が求める画面を実現することが難しい。これを解決する手段として、アールスリーインスティテュートが提供するkintoneのノーコードカスタマイズツール「gusuku Customine(グスク カスタマイン)」を合わせて導入している。

 カスタマインは、400以上用意した「やること」を「条件」と組み合わせるという手順でkintoneをカスタマイズする。また、バッチ処理やイベント駆動(Webhook)、kintoneデータからExcelやPDFの出力といった機能も備える。

 カスタマインを使わなければ移行できなかった複雑な業務の例として、学校給食の収納管理アプリ(画面1)を挙げている。以前は複雑な関数とマクロを組み込んだ巨大なExcelで管理していたが、これをkintoneとカスタマインで再構築した。月次処理後のフィールドを無効化して誤入力を防ぐ仕組みや、アプリ間でデータを自動転記する仕組みなど、それまでExcelマクロで実現していた処理をノーコードで再現。給食費月別管理画面でボタンを押すと、対象の学校・年度を検索し直す手間なく、該当データに絞り込んだ状態の徴収台帳画面が開く仕組みも設けている。

画面1:学校給食における収納管理アプリの画面(出典:アールスリーインスティテュート)
拡大画像表示

 ほかにも、さまざまな用途でアプリ内製化を進めている。外部システムと連携するアプリの開発例が、建設工事の設計図書を市民(事業者)に公開するシステムである。事業者がWebフォームで閲覧申請すると、申請した事業者はデータ閲覧用画面で必要な情報を閲覧できるようになる。セキュリティ面も考慮し、閲覧期間を「申請当日限り」とする仕組みを持たせている。カスタマインのジョブ管理機能により、毎日深夜0時になるとデータ閲覧用画面にログインできないようにしている。

 市民サービスに活用しているアプリの例が、熱中症対策として市民が一時避難できる施設(クーリングシェルター)を管理するアプリである。関係機関への報告用やオープンデータ用など、用途ごとに異なる形式のCSVファイルをボタン1つで出力できるようにした。市民向け地図サービス「スマートマップ焼津」へとデータ連携する仕組みも構築し、市民がスマートフォンから最寄りの施設を検索できるサービスとして提供した(画面2)。

画面2:地図サービス「スマートマップ焼津」から熱中症対策の一時避難設備を検索できるようにした様子(出典:アールスリーインスティテュート)
拡大画像表示

 焼津市役所が内製し、現在利用しているkintoneアプリは約130個に上り、これらの多くがカスタマインを使っている。こうした積み重ねにより、kintoneとカスタマインの全庁導入から約1年で、年間3600時間の業務削減を達成したという。

関連キーワード

焼津市 / 自治体 / 内製化 / kintone / サイボウズ / 静岡県

関連記事

トピックス

[Sponsored]

焼津市役所、kintoneのカスタマイズでアプリ内製化が加速、年間3600時間の業務を削減焼津市役所(静岡県焼津市)は、2023年にサイボウズのノーコード業務アプリ開発ツール「kintone」を全庁に導入し、年間3600時間の業務削減を図るなど活用が進んでいる。標準機能では実現が難しい業務については、アールスリーインスティテュートが提供するkintoneのカスタマイズツール「gusuku Customine」を活用してアプリ化している。アールスリーインスティテュートが2026年8月17日に発表した。

PAGE TOP