NTTデータ先端技術は2018年12月6日、米Oracleのソフトウェアサービスを対象とした一次保守サービスを拡大し、新たにLinux OS(Oracle Linux、Red Hat Enterprise Linux)とサーバー仮想化ソフト(Oracle VM)の一時保守サービスを同日付けで開始したと発表した。販売目標は、2021年までに累計約2億円。
NTTデータ先端技術は、Linux OS(Oracle Linux、Red Hat Enterprise Linux)とサーバー仮想化ソフト(Oracle VM)の一時保守サービスを開始した(図1)。NTTデータ先端技術の「オラクルサポートセンター」が一元窓口となり、問い合わせ対応や修正アップデートの提供を行う。障害発生時は、NTTデータ先端技術のエンジニアが原因特定に向けた調査を支援する。
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NTTデータ先端技術はこれまで、クラウドサービス(Oracle Cloud)や垂直統合システム(Oracle Engineered Systems)を中心とした米Oracle製品を対象に、導入前のPoC(概念検証)や、導入後の一次保守サービスなどを提供してきた。今回、一次保守サービスの対象とする米Oracle製品の範囲を広げ、Linux OSとOracle VMについても一次保守サービスを提供開始した。
専門の知識・技術をもつエンジニアが一元的な窓口となり、米Oracleと密に連携しながら、Linux OS導入、障害の切り分け、技術調査、修正アップデートの提供、などを実施する。これにより、ユーザーは業務に専念できるとしている。以前からRed Hat Enterprise Linuxを利用しているユーザーについても、OSを再インストールすることなく書面による契約手続きだけでサポートを継続する。
OSにOracle Linuxを使う場合のメリットとして同社は、米Oracleの独自ユーティリティである「Oracle Ksplice(オラクル・ケースプライス)」を挙げる。これにより、業務アプリケーションを稼働させたまま、再起動することなくLinuxカーネルをアップデートできる。