[新製品・サービス]

ITデバイス管理のHP TechPulseに、全体が見渡せるアドミン用コンソールを追加

2018年12月13日(木)杉田 悟(IT Leaders編集部)

日本HPは2018年12月13日、ITデバイス管理サービス「HP TechPulseプロアクティブ管理」の機能強化を発表した。パートナーやユーザー企業の管理者向けコンソールを追加したほか、レポート/分析機能の強化、ServiceNowとの連携などを図った。併せて、Windows 10への移行を支援する新サービスの提供を開始した。

 日本HPが2018年5月に提供開始したHP TechPulseプロアクティブ管理(図1)は、デバイスのメモリーやハードディスクなど、企業内の多様なITコンポーネントの稼働状態をリアルタイムで監視、予測分析によりデバイスの故障予兆を行う。デバイスにエージェントソフトをインストールし、エージェントがCPUやメモリーの使用状態を取得、そのデータを元にマシンラーニング(機械学習)で予測分析を行い、障害が起こる前にハードディスクやバッテリーの交換を促す。部品交換のアラートを除いては、HP以外のデバイスも管理対象にできるマルチベンダーサービスとなっている。

図1:多くの企業が抱えているデバイス周りの課題解決を目指したHP TechPulseプロアクティブ管理(出典:日本HP)
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複数デバイスの稼働状況をまとめて確認可能に

 今回、新機能として「マルチテナントビューイング機能」(図2)を追加した。クラウドベースのHP TechPulseプロアクティブ管理コンソールが用意され、日本HPの販売パートナーやユーザー企業のアドミニストレーター(Administrator、アドミン)が複数デバイスの稼働状況をまとめて閲覧できるというものだ。

図2:パートナーやユーザー企業のアドミンが状況を確認できる管理コンソールを提供するのがマルチテナントビューイング機能(出典:日本HP)
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 ダッシュボードでは、デバイスの正常性やパフォーマンス状態、予防交換情報などの集計データをリアルタイム表示する。バッテリーの交換が必要、ディスクの交換が必要、ディスク容量が不足、温度グレードが不正など現在発生しているインシデント件数をひと目でわかるよう表示し、ドリルダウンで当該デバイスを特定、対処できるようにした。パートナーの場合、複数のユーザー企業の状態を1つのダッシュボードで確認できる。

 レポート、分析機能も強化した。機械学習に基づいた予測分析や、デバイス・ソフトのインベントリ情報をレポートとして提供するほか、インシデントの発生日時、障害内容、優先度、対応状況などの一覧情報を提供する。

 新たな有料オプションとして「ServiceNowインテグレーションAdd-On」も加わった。SaaS型ITサービスマネジメントツールの代表格であるServiceNowとAPI連携し、HP TechPulseが生成するインシデント情報をServiceNowに集約・運用できるようになった。

2020年に迫るWindows 7のサポート切れ

 既報のとおり、マイクロソフトは、2020年1月にWindows 7のサポートを終了することを発表している。それに合わせてWindows 10への移行を検討する企業が増加していることを受けて、Windows 10関連のサービスを大幅に拡充した(図3)。

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