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三井住友銀行、データの抽出・加工プロセスを約80%効率化、2019年3月にTrifacta製品を導入

2019年2月18日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

三井住友銀行は2019年2月18日、データ分析業務におけるデータの抽出・加工プロセスを効率化するソフト「Trifacta Wrangler Enterprise」(米Trifacta製)を導入すると発表した。2019年3月から利用を開始する。2018年9月から10月にかけて実施した導入前の実証実験では、データの抽出・加工に要する時間を約80%短縮できることを確認した。

 三井住友銀行ではこれまでも、クレジットカードや住宅ローンの販促などにAIを活用するなど、ビッグデータ分析の高度化に取り組んできた(関連記事:SMBCグループ、AIをカードや住宅ローンの販促に活用)。

図1:データ分析業務におけるデータ抽出・加工プロセスの作業量を削減する(出典:三井住友銀行、日本総合研究所、NEC)図1:データ分析業務におけるデータ抽出・加工プロセスの作業量を削減する(出典:三井住友銀行、日本総合研究所、NEC)
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 ただし、データを分析するためには、データを分析可能な状態に整備する「データ抽出・加工処理」が必要になる(図1)。この処理は、データ分析業務全体で約3割の作業量を占める。三井住友銀行も、データ抽出・加工処理については人手で試行錯誤しながら時間をかけて実施していた。

 こうした経緯から三井住友銀行は、データ抽出・加工処理の抜本的な効率化・高度化を目的に米国スタートアップ企業の技術を調査し、Trifactaのソフトに注目した。こうして、2018年9月から10月にかけて大規模データの加工・集計作業を対象とした実証実験を実施した。

 実験の結果、データ抽出・加工処理にかかる時間を約80%短縮できた。この結果を受け、SMBCグループ全体のデータ分析業務におけるツールとしてTrifacta Wrangler Enterpriseの導入を決めた。

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