デルとEMCジャパンは2019年5月29日、2つのデータバックアップ製品を発表した。データバックアップソフトの新製品「Dell EMC PowerProtect」と、データバックアップ機能を備えたストレージ機器の新モデル「Dell EMC Integrated Data Protection Appliance(IDPA) DP4400 8-24TB」である。PowerProtectは2019年7月下旬から販売する。価格は個別見積もり。IDPA DP4400 8-24TBは2019年5月29日に販売を開始した。価格(税別)は、8TBの最小構成で370万円から。
製品の1つ、PowerProtectは、データバックアップソフトの新製品である。バックアップ対象となるサーバー機にエージェントソフトをインストールして使う。あまり使わないデータをクラウドストレージに保管するクラウド階層化(ILM)機能も備える。特徴の1つは、データベース(Oracle DatabaseとSQL Server)とVMware環境向けに、プラグインソフトを用意していること。これにより例えば、データベース管理者がデータベース管理ツールを通じてセルフサービス型でデータをバックアップできる(図1)。
図1:データベース管理者がデータベース管理ツールを通じてセルフサービス型でデータをバックアップできる(出典:デルとEMCジャパン)拡大画像表示
データ管理者がセルフサービス型でデータをバックアップできることに加えて、IT管理者からも、バックアップのポリシーを個々のアプリケーションに強制できる。バックアップの頻度やバックアップのコピーの数などを設定できる。これにより、データ管理者がバックアップすることを忘れた場合でも、IT管理者側で強制的にバックアップをとることができる。SaaSベースの管理コンソールも提供する。これによえい、コンプラアイアンスの状況などが分かる。
写真1:Dell TechnologiesのアジアパシフィックジャパンでDPS(Data Protection Solutions)Divisionのプリセールスディレクター&ヘッドを務めるYeong Chee Wai(ヤン・チーワイ)氏拡大画像表示
Dell TechnologiesのアジアパシフィックジャパンでDPS(Data Protection Solutions)Divisionのプリセールスディレクター&ヘッドを務めるYeong Chee Wai(ヤン・チーワイ)氏(写真1)は、新しいデータバックアップソフトを用意した背景として、「障害発生時にデータをリカバリする用途だけでなく、バックアップデータを分析などに活用する時代になった。これまでとは違うデータ保護ソフトが必要になっている」と説明する。
提供形態は、ソフトウェアとアプライアンスの2形態である。アプライアンス機器「Dell EMC PowerProtect X400」(写真2)は、オールフラッシュ構成またはハイブリッド(混在)構成で購入できる。ストレージ部分はバックアップ専用NAS製品「Data Domain」の技術を流用しており、スケールアップ/アウトによってバックアップ容量を拡張できる。
写真2:データバックアップソフトをストレージサーバーにインストールしたアプライアンス機器「Dell EMC PowerProtect X400」の外観拡大画像表示
データバックアップ装置の最小構成を24TBから8TBに下げた
もう1つの製品、IDPA DP4400 8-24TBは、データのバックアップ/リカバリ機能とレプリケーション機能を備えたストレージ装置である(写真3)。NVMe接続の高速なフラッシュストレージを搭載しており、重複したデータを保存しないことでバックアップ容量を増やす重複排除機能を備えている。
写真3:Dell EMC Integrated Data Protection Appliance(IDPA) DP4400の外観拡大画像表示
今回、最小構成の容量を、従来の24TBから8TBへと下げた。これにより、最小構成価格は、928万800円(24TB)から370万円(8TB)へと下がった。より中小規模のユーザーから導入できるようになった。
データの保存量が増えた場合は、ハードウェアを追加することなく、ライセンスキーの追加購入だけで、最小8TBから最大96TBまで容量を拡張できる。クラウド階層化機能を使った場合は、192TBを保存できる。
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