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ヤフー、保有するビッグデータから開発した「Yahoo!スコア」を事業者向けにサービス提供

2019年6月4日(火)IT Leaders編集部

ヤフーは2019年6月3日、同社が保有するビッグデータから開発した独自のスコア「Yahoo!スコア」を活用できるサービスを同年7月1日に開始すると発表した。提供に先立ち、事業者向けの事前申込受付を開始した。Yahoo!スコアの利用にあたっては、所定の審査と「Yahoo! ID連携」の導入が必要となる。

 Yahoo!スコアは、本人確認の度合い、信用行動の度合い、消費行動の度合い、「Yahoo! JAPAN」の利用度合いを測ったスコアと、これらを集約した総合スコアで構成する。事業者は、いずれかのスコアか、もしくは複数のスコアを組み合わせて、Yahoo! JAPAN IDユーザーに対して直接的・間接的に便益を提供できる。

 ヤフーは、2018年10月からパートナー企業とともに、スコアを活用したパートナー企業のサービス利便性向上や課題解決、ユーザーに対する特典プログラムの実施などを図る実証実験を行ってきた。

 実証実験では、シェアサイクルの利用マナーが良いと推定できるユーザーの抽出と特別料金プランの提供、優良と推定できるフリーランスと仕事発注者のマッチング、などの用途でスコアの有効性を確認した。また、一休、カービュー、パスレボなどでもスコアの有効性を確認した。

 これらの結果を受けて、スコアをより広く活用してもらうことを目的に、Yahoo!スコアを利用したサービスの提供を決めた。スコアの活用事例は、表1の通り(一部、導入時期調整中の内容を含む)。

表1:Yahoo!スコアを利用したサービスの事例
企業名 スコアの利用事例
ランサーズ 優良と推定できるフリーランスと仕事発注者を抽出し、案件をマッチング
OpenStreet 対象エリアにおける優良と推定できるユーザーを抽出し、シェアサイクル「HELLO CYCLING」の特別料金プランを提供
TableCheck 予約を忘れそうなユーザーを抽出し、リマインド連絡を増やすことで直前キャンセルを防止
クラウドワークス 仕事を積極的に受注してくれそうな優良ユーザーを抽出し、優先的に仕事をオファー

 パートナー企業へのYahoo!スコアの提供は、Yahoo! JAPAN IDを連携する際に掲出する同意画面で同意を得たユーザーだけを対象にしている。また、Yahoo!スコアの作成を希望しないユーザー向けに、作成の停止、およびパートナー企業への提供を停止できる仕組みを提供している。また、今回の実証実験を踏まえ、Yahoo!スコアの利用目的を、ユーザーへの特典などの付与、審査プロセスの簡略化、コンテンツ最適化、サービスの改善、広告の配信などとした。

 ヤフーは今後、Yahoo! JAPAN IDユーザーが自分自身のスコアを確認できる機能の提供を目指す。

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