デージーネットは2019年7月2日、リモートワークにおけるリモートデスクトップ接続を安全に運用できるオープンソースソフトウェア「Apache Guacamole」を日本語化したと発表した。ユーザーによるアクセス制御ができるほか、リモートデスクトップ接続時の操作内容を記録できる。日本語化したソフトウェアは無料で入手できる。
Apache Guacamoleは、コンピュータへのリモート接続の踏み台となるオープンソースソフトウェアのWebアプリケーションである(図1)。エンドユーザーは、HTML5対応のWebブラウザを介してApache Guacamoleにアクセスする。これにより、Apache Guacamoleからリモート接続したコンピュータを、Webブラウザ画面を介して操作できる。
拡大画像表示
コンピュータへのリモート接続手段としては、Windows標準のリモートデスクトップ手段であるRDP、WindowsやLinuxなど各種OSを操作できるリモートデスクトップソフトのVNC(Virtual Network Computing)、キャラクタ端末画面によるリモート操作ができるSSH/Telnet、などが使える。
デージーネットの「Apache Guacamole」は、リモートデスクトップ接続の踏み台として機能する。このため、エンドユーザーの端末から直接コンピュータにリモート接続する場合と比べて、セキュリティを強化できる。ユーザー/グループごとにアクセスを制御できるほか、リモート接続時の操作内容を動作ログや動画として記録しておける。
操作ログや画面操作を動画で残せることから、何か問題が発生した場合に原因を突き止められる。情報漏洩の抑止力になる。さらに、操作を記録することによって、怠慢な働き方(サボり)を防止できる。
また、1つの画面を同時に複数人で共有する使い方もできる。1つの画面を同時に複数人で遠隔操作することもできる。
今回デージーネットは、OSSのApache Guacamoleを日本語化し、日本語版や関連情報を公開した。ユーザーは、日本語版を無料で利用できる。背景について同社は、Webインタフェースが日本語化されていないことから、日本であまり普及していないことを挙げる。
デージーネットではまた、関連するSIサービスも提供する。システム構築サービスや、導入後の支援サービスを提供する。