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TIS、SAP S/4HANA移行サービスを強化、システム停止時間を最短2日に
2025年7月1日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
TISは2025年6月30日、ERP移行支援サービス「SAP S/4HANAのりかえサービス」を強化し、以前よりも短期間で移行できるようにしたと発表した。このための仕掛けとして、SNP Japanのデータ変換ツール「Kyano Platform」を利用する。移行時のシステムダウンタイムも最短2日に短縮できるとしている。
TISの「SAP S/4HANAのりかえサービス」は、SAP ERP 6.0からSAP S/4HANAへの移行を支援するSIサービスである。移行の可否判定、費用の見積もり、移行の3ステップでERPをバージョンアップする(関連記事:TIS、SAP ERPからS/4HANAへの移行支援サービスを開始)。
今回、SNP Japanのデータ変換ツール「Kyano Platform」(旧称:CrystalBridge)をデータ変換ツールを適用することで、以前よりも短期間で移行できるようにした。移行時のシステムダウンタイムも、最短2日に短縮できるとしている(関連記事:SNP Japan、最短6カ月でSAP S/4HANAに移行する「BLUEFIELD」アプローチを説明)。
Kyano Platformは、SAP ERP 6.0からS/4HANAへの移行を支援するデータ変換ツールである。特徴は、短期間で移行する方法として、独自のBLUEFIELD(ブルーフィールド)アプローチを採ること。アプリケーションをシステムとデータに分け、まずはシステムを自動変換ツールを使ってS/4HAHAに移行する。その後、業務に必要なデータを複数回に分けて移行する。
「ERPの移行にあたっては、システム停止を最小限に抑えて移行を完了する需要が大きい。システムダウンタイムを最短2日に短縮可能になったことで、年末年始やゴールデンウィークに限られていた移行のタイミングを通常の週末で実行できるようになる」(TIS)