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データ連携ソフト「ASTERIA Warp」新版、JSONを加工する6種類のコンポーネントを追加

2025年6月26日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アステリアは2025年6月25日、企業データ連携(EAI/ESB)ソフトウェア「ASTERIA Warp」の新版「2506」を提供開始した。新版では、AIやクラウドとの連携を容易にするため、JSON形式データの処理機能を強化している。JSONを加工・変換する6種類のコンポーネントを追加したほか、Gitのバージョン管理でより細かな操作を行えるようにした。

 アステリアの「ASTERIA Warp」は、企業データ連携(EAI/ESB)ソフトウェアである。異なるシステム同士のデータ連携設定・管理をノーコード/ノンプログラミングで行える関連記事アステリア、データ連携ソフトのiPaaS/クラウド版「ASTERIA Warp Cloud」を2025年8月に提供)。

 業務アプリケーションやデータベースサーバーなどにアダプタを介して接続する。これらのデータをルールに基づいて変換して外部システムに引き渡す。ジョブフローを定義して実行するバッチスケジューラ機能を備えており、各種の条件に合わせてバッチジョブを駆動する。

 新版の「2506」では、AIやクラウドとの連携を容易にするため、クラウドサービスのAPIで用いるデータ形式であるJSONの処理機能を強化している。

 表1にあるように、JSONデータを加工・変換する6つのコンポーネントが加わった。これらのコンポーネントは、入力ストリームとなるJSON形式データに対して、JSONPathで指定した箇所を処理対象とする。JSONPathは、JSONデータの一部分を取得・更新するために場所を指定する記述方法である。

表1:データ連携ソフト「ASTERIA Warp」に追加したJSON加工・変換コンポーネント(出典:アステリア)
コンポーネントの名称 コンポーネントの機能
JsonDelete JSONPath式で指定した部分を削除する
JsonInsert 挿入箇所をJSONPath式で指定し、JSONフィールドを挿入する
JsonMerge 更新箇所をJSONPath式で指定し、別のJSONフィールドを差し込む
JsonPathStream JSONPath式を使用し、JSONの一部を出力する
JsonPathString JSONPath式を使用し、値を取得する
JsonUpdate JSONフィールドまたは配列の要素をJSONPath式で指定し、値を更新する

 JSONPathは直接入力して設定することもできるが、コンポーネントのプロパティから開く「JSONPath式エディタ」でも設定可能である。ツリー構造を見ながらマウス操作のみで設定できるため、 JSONPathについての知識がなくても直観的に操作できる(図1)。

画面1:「JSONPath式エディタ」の利用イメージ(出典:アステリア)
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 新版ではまた、Gitで行うバージョン管理について、より細かな操作を行えるようになった。「ブランチ管理機能」「スタッシュ管理機能」「管理コンソールで指定したリビジョンに置き換える機能」の3つを追加し、大規模開発におけるバージョン管理を容易にしている。

  • ブランチ管理機能:フローデザイナー上でブランチの作成・削除、ブランチ間移動、ブランチのマージが行える。
  • スタッシュ管理機能:Gitにおける変更の一時的な保存場所(stash)の管理機能。作業中の変更を一時退避させ、後から元に戻せる。更新内容をコミットしたくないが他のブランチに移動したいといった際に役立つ。
  • 管理コンソールで指定したリビジョンに置き換える機能:ファイルやフォルダごとにリビジョンを置き換えられる。誤って編集したファイルを直前のバージョンに戻すような操作が容易になる。
関連キーワード

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