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[調査・レポート]

企業の6割が過去3年でシステム障害を経験、7割超が1時間以上のダウン─サイオステクノロジー調査

人手に依存した障害対応が依然として主流

2025年12月19日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三

サイオステクノロジーは2025年12月11日、ITシステムの障害と事業リスクの実態に関するユーザー調査の実施結果を発表した。従業員300人以上の企業で情報システム業務に携わる責任者・担当者を対象とした調査で、過去3年間で1回以上のシステム障害を経験している企業は約6割、複数回の障害を経験している企業は約半数である。最長ダウンタイムは「1時間以上」が7割を超えた。

 サイオステクノロジーは、ITシステムの障害と事業リスクの実態に関するユーザー調査を行った。調査対象は従業員300人以上の企業で情報システム業務に携わる責任者・担当者550人。2025年10月3~6日にWebアンケートで実施した。

 図1は、過去3年間におけるシステム障害の発生状況を尋ねた結果である。「発生していない」(27.8%)が最多だった。一方、「わからない/答えられない」(11.5%)を除くと、約6割の企業で何らかのシステム障害を1回以上は経験していることが分かった。なかでも「2~3回発生」(25.6%)と「10回以上発生」(15.3%)が多く、複数回のシステム障害を経験している企業は全体の半数近く(49.1%)を占めた。

図1:過去3年間で発生したシステム傷害の件数(出典:サイオステクノロジー)
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 過去3年間に発生したシステム障害のうち、最も長いダウンタイム(停止時間)を聞いたところ、「1時間~6時間未満」(42.8%)が最も多く、次いで「5分~1時間未満」(19.5%)、「6時間~24時間未満」(19.2%)と続いた。過去3年間で1時間以上のシステム停止を経験した企業は全体の7割超に上っている図2)。

図2:過去3年間で発生したシステム傷害のうち最も長かったシステム停止時間(出典:サイオステクノロジー)
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 図3は、過去3年間で発生したシステム障害のうち、経済的損失額が最大となった障害について、障害発生後1年間の損失総額を聞いた結果だ。最多は「100万~1000万円未満」(23.4%)で、「100万円未満」(23.1%)、「1000万~1億円未満」(19.2%)が続いた。4社に1社が1000万円以上の損失を経験しており、「1億円以上」と回答した企業も6.3%あった。

図3:過去3年間で発生したシステム傷害のうち最も大きかった傷害による損失額(出典:サイオステクノロジー)
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●Next:障害原因の約4分の3はソフトウェア/ハードウェア起因

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