急速に進むAIの進化や不確実性の高まりを背景に、ITインフラには柔軟性や俊敏性が求められている。こうした変化に対処する手段として、米ピュア・ストレージが訴求しているのが、ストレージをサービスとして利用できるSTaaS(Storage as a Service)だ。日本法人のピュア・ストレージ・ジャパンは2025年12月11日に開いた説明会から、最近の施策と共に同社が示したビジネスやテクノロジーをめぐる2026年の展望を紹介する。
オールフラッシュストレージ専業ベンダーとして知られる米ピュア・ストレージ(Pure Storage)。近年では、AIやHPCのワークロードに向く高性能なストレージ製品「FlashBlade//Exa」や、オンプレミスやクラウドのストレージを抽象化し、一元的に扱うコンセプト「Enterprise Data Cloud(EDC)」、EDCをAWSなどのパブリッククラウドに適用した「Pure Storage Cloud」などを展開している(図1)。
図1:ピュア・ストレージの製品・サービス(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)拡大画像表示
説明会に登壇した日本法人のピュア・ストレージ・ジャパン 代表執行役員社長の五十嵐光喜氏(写真1)は、2026年会計年度(2025年2月1日~2026年1月31日)第3四半期のグローバルにおけるビジネス成長を紹介した(図2)。
なかでも、近年のピュア・ストレージが強く訴求するSTaaS(Storage as a Service)は「ビジネス全体を上回るペースで伸びており、よりアジリティの高いインフラへのニーズの高まりだと理解している」という。日本市場においても、同社はオールフラッシュアレイ市場全体の成長率を上回るスピードで伸長していると強調した。
写真1:ピュア・ストレージ・ジャパン 代表執行役員社長の五十嵐光喜氏
図2:2026年会計年度第3四半期時点でのビジネスの概況(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)拡大画像表示
顧客の関心や課題を踏まえ、企業が2026年に優先して取り組むべきテーマとして、五十嵐氏は5つの項目を挙げた。大まかに、(1)AIインフラにおける俊敏性、(2)ITを含むサプライチェーンやチャネルの多様化、(3)エネルギー消費の効率化、(4)サイバーレジリエンス、そして(5)サブスクリプション型サービスによる柔軟性の5つだ。
1つ目のAIインフラにおける俊敏性は、新たなAIモデルやハードウェアが盛んに開発される現状を背景とする。AI活用の成果を左右するのは、こうした変化に素早く追従できる能力だと五十嵐氏は強調。状況に応じて柔軟に変更・拡張できる、モジュール化されたインフラが有効だと説いた。
また、AIを真にビジネスに生かすには、企業固有のさまざまなデータを取り込み、業務の文脈(コンテキスト)に沿った回答を生成できる環境が必要となる。さまざまなシステムに分散したデータを統合し、効率的にAIと連携できる仕組みづくりにおいても、アジリティの重要性は高いと説明した。
●Next:不確実性を前に、アジリティが問われる
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