[調査・レポート]

2024年度の国内ERP市場は前年度比18%増、SaaS化と老朽化リプレースで成長続く─ITR

2026年3月5日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アイ・ティ・アールは2026年3月5日、国内ERP市場の規模の推移と予測を発表した。2024年度の売上金額は前年度比18.0%増の2558億円でだった。2025年度は同16.7%増を見込む。ITRは、成長の主要因をシステムの老朽化と保守契約の終了を契機としたシステムのリプレースと見ている。今後も経営意思決定を支援するAI機能の搭載といった動きから、同市場は中期的にも安定した成長が続くという。

 アイ・ティ・アール(ITR)は、国内におけるERP市場を提供形態別に見た規模の推移と予測を示した。2024年度の売上金額は前年度比18.0%増の2558億円でだった。2025年度は同16.7%増を見込む(図1)。

図1:ERP市場における規模の推移と予測:提供形態別(2023~2029年度)(出典:アイ・ティ・アール)
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 ITRは、成長の主要因をシステムの老朽化と保守契約の終了を契機としたシステムのリプレースと見ている。今後も経営意思決定を支援するAI機能の搭載といった動きから、同市場は中期的にも安定した成長が続くという。

 市場をパッケージとSaaSの提供形態別で比べると、2024年度のパッケージ市場は前年度比3.5%増である一方、SaaS市場は同28.2%増と、より高い伸びを示した。主要ベンダーがSaaSでの提供に注力していることから、今後もSaaS市場は順調に拡大する見通しである。CAGR(年平均成長率、2024~2029年度)は、パッケージ市場がマイナス0.9%、SaaS市場は同20.0%を予測している。

 調査対象の54ベンダーのうち、オンプレミスのパッケージのみを提供するベンダーは16社、SaaSのみが15社、両方提供するベンダーは23社である。数値だけ見るとパッケージとSaaSが拮抗しているが、ITR プリンシパル・アナリストの浅利浩一氏は「2024年度の市場シェア上位20社の場合、パッケージだけを提供するベンダーは2社にとどまる」と補足する。

 「基幹系システムのクラウド化は、アーリーアダプターに続くアーリーマジョリティ、さらにレイトマジョリティの一部の企業が、2026年度までに投資をほぼ終える」(浅利氏)

 今回の発表は、市場調査レポート「ITR Market View:ERP市場2026」に基づく。同レポートは、ERP市場を対象に、国内54ベンダーへの調査から、2023~2024年度売上実績および2029年度までの売上予測を掲載している。

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