伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2019年7月18日、企業のマルチクラウド利用の利便性の向上を目的に、CTCのデータセンターと「Oracle Cloud」のデータセンター間を占有型の高速ネットワークで閉域接続し、Oracle Cloudを活用したマルチクラウド連携を強化したと発表した。「TechnoCUVIC」、「CUVICmc2」といったCTCのクラウドサービスやデータセンターサービスを利用するユーザーを中心に展開する。
CTCは、ニーズに応じて、データセンターをAmazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureなどと閉域網で接続するサービス「CTC Cloud Connect」を提供し、独自のクラウドの提供と併せて企業のマルチクラウド利用を支援している。
2018年11月からは、オンプレミスを含むマルチクラウド環境のインフラ基盤と運用支援サービスを一元的に提供する統合基盤「'CUVIC' Managed Multi-Cloud Platform('CUVIC' MMCP)」も提供している。
今回、ユーザーの利便性の向上を目的に、CTC Cloud Connectで接続可能なパブリッククラウドを拡大し、Oracle Cloudとの高速接続サービス「CTC Cloud Connect for Oracle Cloud」を追加した。2019年5月に開設されたOracle Cloudデータセンターの東京リージョンと直接接続する。
CTCには、オラクル製品を活用した大規模なシステム構築・運用の実績がある。システムのマルチクラウド化にともない、Oracle Cloudを利用したシステム構築や、データ移行、システム連携、運用支援などのサービスを提供する。
また、高速化を含めたチューニングを自動化した自律型データベース「Oracle Autonomous Database」と、BIツールの「Tableau」を活用した、分析支援サービスも、あわせて提供する。