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NECと電中研、画像認識技術を共同開発、メーター値の自動読み取りで点検業務を効率化

2019年7月29日(月)IT Leaders編集部

NECと電力中央研究所(電中研)は2019年7月26日、画像認識技術を共同開発したと発表した。この技術を中核にした新製品「NECメーター監視ソリューション」をNECが2019年7月31日から販売する。

 発電所や変電所などの電力インフラの現場では、点検のためのメーターが数多く設置されている。ところが、データ転送機能のないものが大半である。このため、メーターの指示値を読み取るためには、作業者が現場に赴くか、監視カメラを利用して読み取る必要がある。これにより、点検のために多くの人手を要している。

図1:「NECメーター監視ソリューション」による業務効率化のイメージ(出典:NEC、電力中央研究所)図1:「NECメーター監視ソリューション」による業務効率化のイメージ(出典:NEC、電力中央研究所)
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 一方、人手不足や熟練技術者の高齢化・退職が進んでいる。現場における業務負荷が増大し、保守点検業務やインフラ維持・更新の効率化が喫緊の課題になっている。こうした背景を受けてNECと電中研は、変電所や工場での実証実験の下、メーター値を自動で読み取って収集する仕組みを共同で開発した(図1)。

 NECメーター監視ソリューションは、モバイル端末や固定カメラでメーター画像を読み取り、メーター値をクラウドで収集する(オンプレミスにも順次対応)。収集したデータをグラフ化し、当該機器の状態変化の傾向を見える化する。通常とは異なる値があればユーザーに通知する。

 作業者が巡回監視を行っている現場ではモバイル端末を使って測定値を取得する。一方、作業者が定期的に巡回することが難しい遠方の現場や、常時監視が必要な現場のメーターには、固定カメラを設置して、定期的にメーター指示値を取得できる。

 NECは、郵便区分機(郵便番号や住所などの文字情報を識別し、仕分けを行う機器)の開発で培った認識技術を持つ。これを文字式のメーター値の読み取りに応用した。針式メーターの読み取りは、電気事業者や鉄道事業者で実績がある電中研開発の認識エンジンを使う。

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