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MRI、インターネットの検索結果から欲しい情報を自動的に抽出するAI機能を開発

2019年8月28日(水)IT Leaders編集部

三菱総合研究所(MRI)は2019年8月27日、インターネット上で検索する際、多くの検索結果の中からAIが最適な答え(情報)を抽出する技術を開発したと発表した。本技術により、人間が検索結果の内容を読み、それを整理し、欲しい情報を得るまでの作業を自動化できる。情報収集を効率的に行える。Nextremerと共同で開発した。

 MRIとNextremerは、2017年9月に業務・資本提携を締結し、人工知能対話システムにディープラーニングを用いる共同研究を行ってきた。2019年3月には、文章に対する質問の回答を自動抽出する技術(抽出型読解AI技術)と、インターネット検索を行う際に大量の文章データのなかから求める答え(情報)を自動収集する技術(自動情報収集エージェント技術)を開発した(図1)。

図1:インターネットの検索結果から欲しい情報を自動的に抽出するAI機能の概要(出典:三菱総合研究所)図1:インターネットの検索結果から欲しい情報を自動的に抽出するAI機能の概要(出典:三菱総合研究所)

 抽出型読解AI技術は、事前に約300万単語以上からなる日本語文章および約10万の質問回答集からディープラーニングを用いて学習させたAIを用いることによって、新規に与えられた日本語文章を読み解いて、質問に対する回答を見つけ出す。このため、従来の質問応答チャットボットのように、あらかじめ大量の応答シナリオ(質問回答集)を作成することが不要になる。

 自動情報収集エージェント技術では、獲得したい情報に対する質問をあらかじめ用意しておくと、インターネット上やハードディスク内にある大量の文章に対してAIが順番に問い合わせをする。得られた情報をAIが評価、表形式などに整理し、自動でレポートを作成する。

 抽出型読解AI技術および自動情報収集エージェント技術の活用により、応答シナリオが不要な質問応答チャットボットの構築が可能になる。また、大量の文章データに対する情報収集作業の自動化も可能になる。

 MRIが社内で行った海外AIスタートアップ企業に関する調査では、約100時間かかっていた調査・資料化を、自動情報収集エージェント技術を使用することによって、約10時間で完了できた。MRIは今後、今回の共同研究の成果を活用し、情報収集作業が負荷となっている企業や官公庁に対して、サービスの提供を進めていく。

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