クラウド利用が一般的になる中、「クラウドのほうが安全」あるいは「クラウドだから安全」といった認識が少しずつ広がっている。2019年7月、そんな認識を打ち壊しかねないとされる事態が表面化した。米国金融サービス大手のCapital One(キャピタル・ワン)において、1億件を超えるクレジットカード利用者やカード申請者の個人情報が流出した事件である。Capital OneはAWSの大口ユーザーだ。そのため発覚当時、「クラウドに暗雲が立ちこめ、大嵐になり、雲は雲散霧消では?」とする記事もあった。はたしてこの見方は正しいのか。
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