NECと東北大学は2019年10月21日、量子アニーリングマシンによってSI(システム構築)業務を高度化する研究を共同で始めたと発表した。SI実務をソフトウェアや設定値の組み合わせ最適化問題と捉え、これを高速に解くことでシステムの自動設計を高速化する。
NECは、量子アニーリングマシンによってSI(システム構築)業務を高度化する研究を東北大学と開始した。組み合わせ最適化問題を高速に解く量子アニーリングによって、システムの自動設計を高速化する(図1)。
図1:量子アニーリング導入によるシステム自動設計の高速化(出典:東北大学、NEC)拡大画像表示
SI実務は、顧客の要件を満たすようにソフトウェアなどのリソースと設定値の組み合わせを見つける“組み合わせ最適化問題”と捉えることができる。NECは、顧客要件の情報を元にシステム設計を自動化するAIを開発しているが、現状、要件を最も満たす組み合わせ(最適解)を発見するのに膨大な時間がかかっている。
今回、東北大学との共同研究により、条件を満たす組み合わせを量子アニーリングで高速に解く。これにより、最適化したシステム設計を高速に導き出す。
別のテーマとして、AI実務に関する学習データを作成する研究も実施する。量子アニーリングマシンの確率的な動作を活用し、予測可能な生成ルールが存在しないが、学習データとしての条件は満たしているデータを作成する。
なお、東北大学は、量子アニーリング方式の量子コンピューティング利用技術の最先端研究を行っている。日本における効率的運用・研究開発の促進を目的とした量子アニーリング研究開発コンソーシアムも設立している。
NEC / 東北大学 / 量子コンピュータ / 組み合わせ最適化問題 / 量子アニーリング
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