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ウイングアーク1stとリアライズが提携、BIダッシュボードとデータ前処理を組み合わせて提供

2019年10月28日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ウイングアーク1stとリアライズ(現NTTデータ バリュー・エンジニア)は2019年10月25日、企業の経営状況の把握や意思決定のためのデータ活用の普及・浸透を目的に業務提携した。ウイングアーク1stのBI(ビジネスインテリジェンス)ダッシュボード「MotionBoard Cloud」に、リアライズのデータプレパレーションサービスを組み合わせたサービスを提供する。最初のサービスは2019年11月22日から提供する。

 BIなどの分析ツールを活用して企業の状態を可視化するには、収集した活用対象データをアウトプット形式に合わせて加工や結合、クレンジングなど(=データプレパレーション)を行う必要がある。

 しかし、データは企業内外の各所に散在しており、表記揺れや誤変換、データの欠損といった問題がある。データの形式もさまざまである。データの専門家ではないビジネス部門のユーザーがこれらのデータプレパレーションを行うのは難度が高く、手間もかかる。

 この問題に対して、ウイングアーク1stは、業界や業態、業務に適したBIダッシュボードのテンプレートを用意し、これにリアライズのデータプレパレーションサービスを組み合わせて提供する(図1)。ユーザーは、自社に適したダッシュボードのテンプレートを選ぶだけで、手間と時間のかかるデータプレパレーションの労力をかけることなく、ダッシュボードによる可視化の効果を得られる。

図1:BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」とデータプレパレーションを組み合わせて提供する(出典:ウイングアーク1st、リアライズ)図1:BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」とデータプレパレーションを組み合わせて提供する(出典:ウイングアーク1st、リアライズ)
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 また、データプレパレーションの処理を自前プログラムやExcelのマクロなどでコーディングする従来の手法は、組織変更や商品追加などが発生した場合に迅速な対応ができないことも多かった。今回のサービスを利用すれば、データの加工や結合などの処理に修正が必要になった場合でも、柔軟に適切な変更対応を行うことができるとしている。

 最初のサービスとして、「営業パイプライン可視化サービス」をリリースする。データの可視化ツールとしてウイングアーク1stの「Mappa」と「MotionBoard Cloud」を使う。これに、リアライズのクラウド型データプレパレーションサービス「Data-Master」やデータ管理ノウハウを組み合わせて提供する。以降も両社は新しいサービスを開発・提供していく。

 なお、MotionBoardは、BIダッシュボードである。オンプレミスで使えるツールのほか、SaaS型クラウドサービスのMotionBoard Cloudも用意している。価格(税別)は月額3万円から。一方、Data-Masterは、部門に分散している顧客データに対してクリーニングや名寄せなどの処理を施すクラウドサービスである。デジタルマーケティング分野で「正しい顧客リスト」を整備するために利用できるとしている。

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ウイングアーク1st / データプレパレーション / NTTデータ バリュー・エンジニア

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