[新製品・サービス]

カメラ映像から特定人物を検出できる顔識別サービス、グルーヴノーツが提供

2019年12月4日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

グルーヴノーツは2019年12月4日、クラウド型のAI基盤サービス「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」の新機能として、特定人物を見分ける「顔識別ソリューション」を追加したと発表した。防犯カメラのリアルタイム映像から顔を検出し、事前登録した顔写真と照合して特定の人物を見つけ出せる。

 グルーヴノーツの「顔識別ソリューション」は、AIを活用してカメラ映像から特定人物を検出できるサービスである。検出した顔画像と事前登録した顔写真と照合して特定人物を見つけ出す。AI基盤サービス(MAGELLAN BLOCKS)の標準機能として新たに追加した。見分けたい画像の学習から特定までの一連の機能を提供する(図1)。

図1:「顔識別ソリューション」の概要。少ない画像を用意するだけで顔を検出できるとしている(出典:グルーヴノーツ)図1:「顔識別ソリューション」の概要。少ない画像を用意するだけで顔を検出できるとしている(出典:グルーヴノーツ)
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 サービスの提供にあたり同社は、ディープラーニング(深層学習)を活用した顔認識モデルを開発した。「学習用データの量や質に依存することなく、少ない画像データからでも高精度に人の顔を識別できる」とアピールしている。データの準備やデータ不足といった課題を解消し、AI開発期間や学習時間、導入コストを削減するとしている。

 同社が想定する主なユースケースは3つある。「製造や建設、インフラ設備の保安対策」では、危険エリアなどの各エリアの規定に応じて、共連れ入室を防止したり、セキュリティ要件をクリアしていない人の入出を防止したりできる。「商業施設や公共・教育施設の安全対策」では、入館ゲートなどで許可のない人物の入館や要注意人物の入館を防止できる。「デジタルメディアの情報整理」では、スポーツ選手やタレントがどのコンテンツに映っているかを確認できる。

 顔識別サービスを提供する背景について同社は、顔の識別において、高性能な顔認識モデルの開発と、大規模なデータセットによる学習が重要とされていることを挙げる。「コンピュータで個人の顔を認識するには、目や鼻、眉、唇など顔のパーツの特徴を捉える必要がある。顔の表情や角度、経年の変化、眼鏡等の装着物の有無などの要素もある」(同社)。

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