日本ビジネスシステムズ(JBS)は2020年2月4日、Microsoft Azureのセキュリティサービス「Azure Advanced Threat Protection」の機能を活用したサイバー攻撃対策サービス「マネージドセキュリティサービス(MSS) for Azure Advanced Threat Protection」の提供を開始した。
マネージドセキュリティサービスのベースとなるMicrosoft Azureのサービス「Azure Advanced Threat Protection」は、クラウドベースのセキュリティサービスである(図1)。オンプレミスのActive Directoryシグナルを利用して、組織を対象とする脅威、侵害されたID、侵入者による悪意のある行動などに対する識別・検出・調査支援を行う。
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今回、JBSが提供開始した「MSS for Azure Advanced Threat Protectionは、Azure」のセキュリティサービスが出力するアラートを監視・識別し、脅威のすばやい絞り込み(悪意のあるアクティビティの抽出)を行う。アラートの調査結果と推奨対応事項をユーザーに報告し、ユーザーによるインシデント対応を支援する。排除(誤検知対応)も行う。再発防止(ポリシー反映など)も支援する。
アラートを検知してユーザーに連絡する際、Azureのセキュリティサービスが出力する分析結果に加えて、JBSが持つ情報も提供する。企業のシステム担当者/セキュリティ担当者は、アラートの対処が必要かどうかを判断しやすくなる。セキュリティ運用の負担を軽減できる。
なお、JBSは、2018年11月1日から「Microsoft 365 Enterprise E5」に含まれる一連のセキュリティ製品を対象とした包括的なマネージドサービスを提供してきた。今回のMSS for Azure Advanced Threat Protectionの提供により、JBSは Microsoft 365 Enterprise E5 Security製品すべてを対象にマネージドセキュリティサービスを提供できるようになった。
対象となる製品は、「Microsoft Defender Advanced Threat Protection」、「Azure Active Directory Identity Protection」、「Microsoft Cloud App Security」、「Office 365 Advanced Threat Protection」、Azure Advanced Threat Protectionの5製品である。