[新製品・サービス]
アイレット、AWS上にWindowsファイルサーバーを構築するサービスを強化
2020年2月27日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三
アイレットは2020年2月27日、AWS(Amazon Web Services)上にWindowsファイルサーバーを構築して運用サービスと共に提供するサービス「migrationpack for ファイルサーバー」を強化した。新たに、Amazon EC2ベースのファイルサーバーだけでなく、AWSが提供するファイルサーバーサービス「Amazon FSx for Windows File Server」を利用して構築できるようにした。ユーザーは、要件に合わせて自社に適した構成でファイルサーバーを構築できる。
アイレットの「migrationpack for ファイルサーバー」は、AWS上にWindowsファイルサーバーを構築し、ファイルサーバーの運用監視サービスとともに提供するサービスである(表1)。
「既存のファイルサーバーを極力同じ環境・操作感のままクラウドへ移行したい」という需要に応える。ユーザー企業と専用線で接続することで、ネットワークのレイテンシ(遅延時間)やセキュリティの問題を解決する。
今回、ファイルサーバーの構築方法を拡充した(図1)。従来は、仮想サーバーのAmazon EC2上に、アイレットがWindowsベースのファイルサーバーを構築、これを提供していた。今回、AWSが提供するマネージド型のWindowsファイルサーバーサービス「Amazon FSx for Windows File Server」を利用できるようにした。
図1:Amazon FSx for Windows ファイルサーバーを利用した基本構成(出典:アイレット)拡大画像表示
Amazon FSx for Windows File Serverには、Windows OSの管理が不要になるというメリットや、標準でマルチAZ(アベイラビリティーゾーン)を利用した冗長化がとれるといったメリットがある。
料金(税別)は、ファイルサーバー環境を構築する初期費用が基本構成の場合に15万円。月額費用は「サーバー監視・運用サービス」がサーバー1台あたり月額3万円。
| 項目 | Amazon EC2を利用 | Amazon FSx for Windows File Serverを利用 |
|---|---|---|
| AWS構築 | ・Amazon VPC ・Amazon EC2(ファイルサーバー、踏み台) ・NATゲートウェイ(インターネット接続用) |
・Amazon VPC ・Amazon EC2(管理用) ・AWS Managed Microsoft AD ・Amazon FSx for Windows ファイルサーバー |
| ドキュメント | Backlog wikiにてAWSパラメーター設定を記載 | Backlog wikiにてAWSパラメーター設定を記載 |
| バックアップ | 標準:2世代設定 | 標準:2世代設定 |
| 監視 | ・CIFSポート監視 ・ディスク容量監視 ・リソース監視 ・死活監視 |
・Amazon FSx for Windows ファイルサーバー標準監視内容 - Amazon CloudWatchメトリクス監視(容量監視) ・AWS Managed Microsoft AD標準監視内容 - Amazon SNS通知(ステータス監視) - Amazon CloudWatch Logsアクセス監視 |

































