アイ・ティ・アール(ITR)は2020年4月9日、国内におけるRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)市場の規模と推移、予測を発表した。2018年度の売上金額は1200億円で、前年度比16.2%増となった。2019年度は前年度比11.6%増と堅調な伸びを予測している。SaaS市場は2023年度まで年平均43.5%と急速に伸び、2023年度には730億円に達する。
国内におけるRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)の市場は、2018年度の売上金額が1200億円で、前年度比16.2%増となった(図1)。2019年度は、やや伸び率が下がるものの、前年度比11.6%増と堅調な伸びを見込んでいる。
図1:国内におけるRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)の市場規模の推移と予測(出典:アイ・ティ・アール)拡大画像表示
背景について同社は、日本マイクロソフトとアマゾンウェブサービスジャパンの高成長、Windows Server 2008のサポート切れにともなうPCサーバーの出荷台数の増加、DBMSの買い替え需要の拡大などの要因を挙げる。
パッケージとSaaSの提供形態別では、SaaS市場の2018年度の売上金額は120億円で、パッケージと比べて市場規模は小さいものの、ここ数年急速な成長率を維持している。
SaaS市場は、2019年度以降も高成長を維持する。パッケージ市場における2018~2023年度のCAGR(年平均成長率)が5.3%であるのに対して、SaaS市場のCAGRは43.5%と高く、2023年度には730億円に達すると予想している。
SaaS市場の高成長についてITRは「主要なクラウドベンダーが相次いで国内にデータセンターを開設したことで、重要なデータを含むデータベースを海外移転することなく、国内で運用することが可能になったことも1つの要因」とコメントしている。
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:DBMS/BI市場2020』に詳細を掲載している。RDBMS、DBMSアプライアンス、データ分析/レポーティング、DWH(データウェアハウス)用DBMS、データマイニング、データマネジメント市場の国内全39ベンダーへの調査に基づいた2017~2018年度売上げ実績および2023年度までの売上げ予測を掲載している。
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