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アクロニス、バックアップにマルウェア対策やパッチ管理を追加した「Acronis Cyber Protect」

エンドポイントのセキュリティ機能を単一エージェントに統合

2020年5月13日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アクロニス・ジャパンは2020年5月12日、これまで提供してきたバックアップ/DR(災害復旧)の機能に加え、マルウェア対策やパッチ管理といったセキュリティ機能を一元的に統合して提供するサービス「Acronis Cyber Protect Cloud」を発表した。クライアントPCにインストールする単一のエージェントソフトウェアで、これら複数のセキュリティ機能を利用できる。

 Acronis Cyber Protect Cloudは、バックアップ/災害復旧の機能に加えて、マルウェア対策やパッチ管理といったセキュリティ機能群を一元的に統合して提供するサービスである(図1)。管理対象のクライアントPCには、単一のエージェントソフトウェアをインストールするだけで利用できる。

図1:バックアップ/DRの機能に加え、マルウェア対策やパッチ管理といったセキュリティ機能群を、一元的に統合して提供する。単一のエージェントソフトウェアでこれらの機能群を利用できる(出典:アクロニス・ジャパン)図1:バックアップ/DRの機能に加え、マルウェア対策やパッチ管理といったセキュリティ機能群を、一元的に統合して提供する。単一のエージェントソフトウェアでこれらの機能群を利用できる(出典:アクロニス・ジャパン)
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 クライアントPCのセキュリティ管理に必要になる機能を一通り提供する。まず、ネットワーク上に追加した新たなPCを発見し、脆弱性を診断する。エージェントを自動でインストールし、バックアップ/DRの設定を施す。マルウェアを検知し、ハードディスクのヘルスチェックを実施する。脆弱性パッチを適用し、マルウェアを隔離する。データを失った場合は、バックアップデータを用いて復旧する。

 脆弱性の診断では、日次で更新する同社の脆弱性/パッチ管理データベースをもとに、システムが抱える脆弱性をプッシュ通知で知らせてくれる。診断対象のOS/ミドルウェアは、Windows 7以降、Windows Server 2008R2以降、.NET Framework、Adobe製品、Java環境、Webブラウザその他のソフトウェア、――である。

 パッチ管理では、CVE(脆弱性情報データベース)をもとに、問題が発生する前にソフトウェアを修正する。2020年2月時点で27個のアプリケーション、1437バージョンが対象となる。

 危険なWebサイトへのアクセスを防止するための、URLフィルタリング機能も提供する。ノートPCを紛失した時などのための機能として、クライアントPCのデータを消去するリモートワイプ機能も提供する。

 WindowsのRDP(Remote Desktop Protocol)を用いたクライアントPCへのリモートデスクトップ接続機能も提供する。エージェントからアウトバウンドでサーバーにポート番号443でコネクションを張り、これを利用してサーバーからクライアントPCにアクセスする。VPN接続を必要とせずに利用できる。

 価格(税別)は、使用するクラウドストレージ容量によって変動する場合があるが、標準的なユーザー環境で1000台のPC(クライアントやサーバー)を保護・管理した場合、年間で約1800万円程度(1台あたり1万8000円程度)である。

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Acronis / BCP/DR / マルウェア対策 / パッチ管理

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