[新製品・サービス]

トレンドマイクロ、クラウドを保護する新製品ブランド「Trend Micro Cloud One」を発表

2020年5月27日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

セキュリティベンダーのトレンドマイクロは2020年5月27日、2020年に重点的に取り組む分野として、クラウド、SaaS、IoTの3つを挙げ、それぞれの分野における新製品/新サービスなどを発表した。例えば、クラウド環境を保護する新製品ブランド「Trend Micro Cloud One」を同年6月1日から順次提供する。

 トレンドマイクロは、2020年に重点的に取り組む分野として、(1)クラウドセキュリティの拡張、(2)SaaS型セキュリティサービスへの移行、(3)IoT関連事業の推進の3つを挙げる。

 (1)のクラウド分野では、クラウド環境の保護に必要な機能群を網羅した新たなセキュリティ製品群「Trend Micro Cloud One」を提供する(図1)。仮想マシン、ネットワーク、コンテナ、クラウドストレージ、サーバーレスなどを対象としたセキュリティサービス群に、クラウド環境の設定不備をスキャンして可視化するサービスを含めて提供する。

図1:Trend Micro Cloud Oneは、クラウド環境を保護するために必要な機能群を網羅した新たなセキュリティ製品群である。仮想マシン、ネットワーク、コンテナ、クラウドストレージ、サーバーレス向けのセキュリティサービスに、クラウド環境の設定不備をスキャン・可視化するサービスを含めて提供する(出典:トレンドマイクロ)図1:Trend Micro Cloud Oneは仮想マシン、ネットワーク、コンテナ、クラウドストレージ、サーバーレス向けのセキュリティサービスに、クラウド環境の設定不備をスキャン・可視化するサービスを含めて提供する(出典:トレンドマイクロ)
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 なお、クラウドセキュリティを拡張する手段として同社は、オープンソースの脆弱性をチェックするサービスを提供する英Snykとのパートナーシップを締結したほか、クラウドセキュリティ状態管理(Cloud Security Posture Management:CSPM)サービスを提供するオーストラリアのCloud Conformityを買収している。

SaaSセキュリティのデータを集約し相関分析、脅威に対処

 (2)のSaaS分野では、SaaS型で提供している同社のセキュリティ製品のデータをクラウド上で集約し、これらの相関分析によって脅威を検知・分析できるようにするデータ集約・分析基盤「Trend Micro XDR(Cross Detection and Response)」を提供する(図2)。

図2:Trend Micro XDRでは、トレンドマイクロがSaaS型で提供しているセキュリティ製品のデータをクラウド上で集約し、これらの相関分析によって脅威を検知・分析できるようにする(出典:トレンドマイクロ)図2:Trend Micro XDRでは、トレンドマイクロがSaaS型で提供しているセキュリティ製品のデータをクラウド上で集約し、これらの相関分析によって脅威を検知・分析できるようにする(出典:トレンドマイクロ)
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 Trend Micro XDRは、同社がこれまでエンドポイントで提供していた脅威の事前予防(EPP)と事後対処(EDR)を、メールゲートウェイやサーバーなどに拡張するものである。「Trend Micro Apex One SaaS」「Trend Micro Cloud One - Workload Security」「Trend Micro Cloud App Security」「Deep Discovery Inspector」などのSaaS製品によって実現する。

●Next:IoT関連の3つの注力領域

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