TISは2020年6月10日、決算書や確定申告書などから得られる財務情報の入力操作をAIで自動化する与信管理ソフトウェア「SCORE LINK」の新版「Ver.10」を発表した。すでにSCORE LINKを導入済みの金融機関や企業を中心に100社に導入する。さらに、紙帳票を取り扱う企業に向けて関連事業として展開する。販売目標は、3年で30億円規模。
SCORE LINKは、与信管理ソフトウェアである。銀行、信用金庫、信用保証協会などに対して、取引先の財務情報登録業務の効率化、事務作業の軽減、審査業務の標準化などを支援する(図1)。金融機関を中心に300社以上の導入実績がある。
図1:「SCORE LINK Ver.10」による業務プロセスビフォーアフター(出典:TIS)拡大画像表示
新版の同Ver.10は、財務情報の登録操作をAIで自動化する機能などを強化した。また、決算書以外にも、法人税申告書などの税務申告書や、事業計画書、ESG報告書など、複雑性が高い非定型の帳票群、金融機関内の各種申請書や依頼書のデータを自動で登録できるようにした。
さらに、従来は手動対応だった「帳票振り分け作業」や「登録エリアの指定・選択」、「登録補正処理」などをAIで自動化できるようにした。これにより、業務に要していた時間を、5~8割程度(同社比。SCORE LINK Ver.9以前を利用する場合の時間と比較)短縮することが可能になる。
AIが、帳票タイトル、位置と項目の種別を自動的に判断し、OCR(光学的文字認識)で読み取るべき箇所を自動で認識する。これにより、非定型帳票に対する登録前処理を削減できる。
AIによって自動認識された帳票は、OCRによってデータ化すると同時に、財務諸表の勘定科目における細かな差異などを補正する。業務知識が必要な科目修正などの補正業務をシステム化することにより、事務処理の負担を軽減できる。
金融機関や企業では、財務諸表登録以外にも様々な紙帳票を取り扱い、人為的なオペレーションで登録業務を行っている。同製品では、申請書や依頼書、契約書、申込書など、定型・非定型の紙帳票の識別・読み取りを行える。
従来は、法人決算書5帳票と個人事業主確定申告書が読み取りの対象だった。新版では、各種の勘定科目内訳明細書も読み取ることができ、財務諸表の入力業務の効率を向上できる。様々な会計ソフトで作成された帳票も読み取り可能になった。
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