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富士通、IaaSクラウドを中核としたITインフラ基盤「FUJITSU Hybrid IT Service」を体系化
2020年6月11日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
富士通は2020年6月11日、IaaSクラウド基盤をベースに、アプリケーション開発・実行基盤などのミドルウェアや運用管理サービスを包含したITインフラ基盤サービス「FUJITSU Hybrid IT Service」を発表した。調達したいインフラ機能を、インシデント管理や業務運用など、あらかじめ標準化した173項目のメニューから選んで容易に導入できる。ベースとなるIaaSは、新ブランド「FJcloud」とした。オンプレミスのVMware ESXi環境からの移行先として位置付けるほか、新たにOpenStackベースのIaaSも提供する。販売目標は、2022年度(2023年3月期)までにFUJITSU Hybrid IT Service関連ビジネスで売上1兆円。
FUJITSU Hybrid IT Serviceは、IaaSクラウド基盤をベースに、アプリケーション開発・実行基盤などのミドルウェア、クラウド移行サービスなどのSIサービス、各種の運用管理サービスを包含した、ITインフラ基盤サービスである(図1)。運用管理サービスでは、インフラ基盤の運用や監視だけでなく、サービスデスクやSOC(セキュリティオペレーションセンター)なども提供する。
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ITインフラと運用サービスを173項目のメニューに標準化
調達したいITインフラ基盤や運用管理サービスは、あらかじめ仕様と価格を定義した173項目のメニューから選んで調達できる(図2)。例えば、「インフラ提供」「インフラ保守」「業務運用」「定型オペレーション」「システム監視」「インシデント管理」「サービスデスク」など、役務をあらかじめ標準化して提供する。
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また、要求レベルに合わせて、173項目のメニューをパッケージングして提供する。例えば、「ベーシック」では、システム監視、サービスデスク、インシデント管理、サービスデスクをパッケージ化する。「プレミアム」では、業務監視、ジョブ運用、改善提案・定期レポート、が加わる。「バックアップ」ではさらに、バックアップとDR(災害復旧)が加わる。こういった感じでインフラ基盤を調達できる。
課金方法も簡素化した(図3)。IaaS基盤やミドルウェア、運用管理サービスをまとめて、一括でサブリクリプション型で利用できるようにした。課金モデルは、利用したぶんだけ課金する従量課金型と、月額固定課金型の2通りから選べる。
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●Next:新しいIaaS基盤「FJcloud」は既存の何が刷新されたのか?
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