東芝デジタルソリューションズは2020年6月17日、同社が開発したオープンソースのデータベース「GridDB」において、新たにSQLインタフェースを無料で公開した。これまでGridDBの商用版のみで使えていたSQLインタフェースを、オープンソースの「GridDB Community Edition v4.5」として無料公開した。
東芝デジタルソリューションズの「GridDB」は、高頻度で大量に発生するIoTデータやビッグデータの管理に適した、スケールアウト型データベース管理システム(DBMS)である。時系列データを効率よく蓄積できるとしている。2つの商用ライセンス(機能下位の「Standard Edition」と、機能上位の「Advanced Edition」)、1つの無料ライセンス(オープンソースのCommunity Edition)がある。
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今回、商用の機能上位版であるAdvanced Editionが備えているSQLインタフェースを、オープンソースのCommunity Editionにも搭載した(図1)。データベースのインタフェースとして標準となっているSQLが使えることで、オープンソースのユーザーがアプリケーションを開発する効率が高まる。また、ソフトウェア同士の相互接続性が高まる。
なお、オープンソースのCommunity Editionには、以下の制約がある。サーバーは、複数ノードによるクラスタ構成がとれない。デフォルトのビルド環境は、組み込み型のロジックを条件に応じて起動するトリガー機能を無効にしているほか、CentOS以外のパッケージにはトリガー機能を含めていない。一部の機能を除いて運用機能を持たない。例えば、バックアップ/アーカイブ機能などを使えない。