ネットワンパートナーズは2020年8月5日、顔認証とサーマルカメラを利用して、社員の体温と出社状況を非接触で自動的に管理するシステム「Withコロナソリューション・出勤者顔認証/体温測定」を発表した。同年10月から提供する。これに先立ち、同年7月から自社で先行して試験導入している。
ネットワンパートナーズの「Withコロナソリューション・出勤者顔認証/体温測定」は、顔認証とサーマルカメラを利用して、社員の体温と出社状況を非接触で自動的に管理するシステム製品である(写真1)。
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社員が出退勤時にサーマルカメラの前に立つだけで、(1)出退勤時間の打刻、(2)出退勤時の体温測定、(3)出退勤および体温の所属部門長への連絡ができる(図1)。
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(1)出退勤の管理に使う顔認証ソフトウェアとして、リアルネットワークスの「SAFR」を使う。ディープラーニング(深層学習)を使っており、マスクを着用していても顔を識別できるとしている。
サーマルカメラで撮影した顔画像を、接続したタブレットPCで切り出してSAFRへ送付する仕組み。SAFRは、顔認証技術で社員を確認し、勤怠システムと連携して出退勤時間を記録する。
(2)体温は、サーマルカメラの前に立つだけで、非接触で瞬時に確認できる。検温結果をタブレットPCに表示し、平熱の場合は問題ない旨を表示し、発熱時は警告音を発する。一定の温度を発する基準熱源を利用することで、検温誤差をプラスマイナス0.3度程度に抑えている。
(3)出退勤時間と体温の情報は、速やかに部門長に通知する。サーマルカメラの検温結果とSAFRの顔認証結果をひも付けた上で、チャットソフトウェア「Cisco Webex Teams」と連携し、該当社員の部門長あてに即時配信する。部門長がテレワークの場合でも、部下の出社状況と体温を把握できる。