インテックは2020年8月19日、複数のSaaS型クラウドサービスへのログイン認証を一元的に管理できるクラウドサービス「ID認証サービス」を発表した。アクセス先となるSaaSのID情報をあらかじめ登録しておけば、ID認証サービスに1度ログインするだけで、SSO(シングルサインオン)でSaaSにログインできる。価格(税別)は、初期費用が20万円、月額費用が1ユーザーあたり300円から。
ID認証サービスは、Microsoft 365やSalesforce.comなど複数のSaaS型クラウドサービスのID情報を一元的に管理し、これらSaaSにSSOでログインできるようにするクラウドサービスである(図1)。SAMLを用いたID連携によって、SaaSクラウドサービスへのSSOログインを実現する。ID認証サービスに1度ログインするだけで、SAMLに準拠したSaaS型クラウドサービスにSSOでログインできる。
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ID認証サービスへのログイン手段は、2020年8月のサービス開始時点ではID/パスワード認証に限られる。利用可能なパスワードのポリシーは、必要とする認証の強度に合わせて自由にカスタマイズできる。パスワード管理機能も備えており、ログインパスワードを定期的に変更する、といった運用もとれる。
2021年2月には、ID認証サービスへのログイン手段を拡充する。ID/パスワードに加えて、ディジタル証明書を用いた認証や、ワンタイムパスワード(OTP)を用いた認証などを組み合わせた多要素認証ができるようになる。
2021年2月にはさらに、ID認証サービスで管理しているID情報を、外部システムから利用できるようにするAPIを提供する。また、エンドユーザーがID認証を受けた状況や、エンドユーザーがID情報を登録・変更・削除した状況などをリアルタイムで監視する機能も提供する。