[新製品・サービス]

セイコー、閉域モバイル網を使ったNTP配信サービスを2020年11月以降開始

インターネットやアンテナを使わずNTPを運営可能に

2020年9月11日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

セイコーソリューションズは2020年9月11日、閉域モバイル網を活用したNTP配信サービスを2020年11月以降に販売すると発表した。ユーザーは、インターネットや各種アンテナを使うことなくNTPサーバーを運用できる。これに合わせて、モバイル網でも一定のレベルでNTP同期精度を保つ独自のソフトウエア技術「Seiko Smart Time Filter(仮称)」を開発した。精度は、実証実験で確認済みとしている。

 セイコーソリューションズは、閉域モバイル網を活用したNTP配信サービスを2020年11月以降に販売する。ユーザーは、インターネットや各種アンテナを使うことなくNTPサーバーを運用できるようになる(図1)。

図1:閉域モバイル網を使ったNTP配信サービスのイメージ(出典:セイコーソリューションズ)図1:閉域モバイル網を使ったNTP配信サービスのイメージ(出典:セイコーソリューションズ)

 NTPサーバーは、社内LAN上のサーバー機やクライアント機の時刻を正しく保つためのサーバーである。サーバー機やクライアント機からのリクエストに対してレスポンスを返すことで、NTPサーバーの時刻をサーバー機やクライアント機に同期して反映させる。

インターネット経由のNTPも、アンテナor電話回線も不要に

 NTPサーバーは、上位のNTPサーバーの配下にぶらさがることで、上位のNTPサーバーと時刻を同期できる。こうした上位のNTPサーバーがインターネット上に複数ある。インターネット接続事業者(プロバイダ)なども、契約ユーザーに向けて同期用にNTPサーバーを運営している。

 ただし、インターネットを介して第三者が運営する上位NTPサーバーと時刻を同期させるやり方は、企業によってはセキュリティ上の問題から選択できない。

 こうした理由から、GPSや電話回線などの情報ソースを活用して正しい時刻を刻むやり方がある。セイコーソリューションズも、GNSS、FM、光テレホンJJY、テレホンJJY、長波の各時刻ソースを揃えたNTPサーバー専用機を提供している。

 ただし、GPSや電話回線などの情報ソースを使うためには、インターネット接続とは独立した設備として、専用にアンテナを設置したり、有線の電話回線を引き込んだりする必要があるなど、設置に難がある。

 今回セイコーソリューションズが提供を予定しているサービスは、アンテナなどの専用設備が不要で、なおかつインターネットを使わずにNTPサーバーを運営できるようにするものである。閉域モバイル網を介してNTPサーバーの時刻を同期できる。NTPサーバー専用機にモバイル通信アダプタを付けるだけでサービスを利用できる。

実証実験では、モバイル網でも50ミリ秒以内の時刻精度を実現

 サービスの提供にあたって、モバイル網でもNTPの同期精度を高く保つための独自のソフトウエア技術「Seiko Smart Time Filter(仮称)」を開発した。この技術を使わずに一般的なNTPによる時刻修正を行った場合と比べると、時刻同期の開始直後から安定した精度で時刻配信が可能になる。

 首都圏内での実証実験では、UTCプラスマイナス50ミリ秒以内の時刻精度を実現した。2020年8月26日~28日に沖縄県那覇市で開催した「JANOG46 Meeting」の会場でも、首都圏内での実験と同じ機器構成で閉域モバイル網を通じた同期デモを実施し、会期を通じて10ミリ秒程度の精度に収まっていることを確認したという。

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