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システム監視ツール新版「Zabbix 5.2」、閾値だけでなく通常時と異なる値を障害として検知可能に

2020年10月30日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ラトビア共和国のZabbixの日本支社であるZabbix Japanは2020年10月28日、システム監視ソフトウェアの新版「Zabbix 5.2」を発表した。新版では、長期間の収集済みデータを分析して障害を検知できるようになった。また、監視データの収集方法をJavaScriptで設定できるようにした。

 Zabbixは、オープンソース(OSS)のシステム/ネットワーク監視ソフトウエアである(関連記事システム監視ソフト新版「Zabbix 5.0」、運用管理ソフトとの連携や監視テンプレートを強化画面1)。専用エージェント(各種UNIX/LinuxやWindows)によるサーバー監視のほか、SNMP監視、リモートログイン(Telnet/SSH)とコマンド実行によるサーバー監視、ポート監視(ネットワークサービスの死活監視)など、各種の方法で監視する。

画面1:Zabbixのダッシュボード画面(出典:Zabbix Japan)画面1:Zabbixのダッシュボード画面(出典:Zabbix Japan)
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 新版では、収集済みデータの分析による障害検知ができるようになった。新たに利用できるトリガー関数は、蓄積した長期間の監視データを解析し、通常時とは異なる値を障害として検知できる。「9月にネットワークトラフィック量が28%増加した」、「先週の新規ユーザー登録数が12%減少した」など、これまでの単純な閾値監視だけではなく、異常値を検知して障害通知を行えるようになった。

 新版ではまた、監視データの収集設定にJavaScriptを利用できるようにした(画面2)。取集データの加工や、複数ステップの監視処理が可能になった。クラウドやアプリケーションの監視時に複数回のリクエストを実行して監視データを収集できるなど、より柔軟に監視処理を行えるようになった。

画面2:監視データの収集設定にJavaScriptを利用できるようにした(出典:Zabbix Japan)画面2:監視データの収集設定にJavaScriptを利用できるようにした(出典:Zabbix Japan)
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 IoTと産業機械を監視できるように、MQTTとModbusプロトコルに対応した。センサーや産業機器を含めてZabbixで一元的に監視できる。これらのプロトコルの対応はZabbixエージェントおよびZabbixエージェント2で行っており、エージェント経由で監視対象の機器から監視データを収集できる。

 ホストやテンプレートのインポート/エクスポートにYAML形式のデータを利用できるようになった。可読性の高いフォーマットで管理できる。

 セキュリティ面では、パスワード、暗号化キー、トークン、ユーザー名などの機密情報を、米HashiCorpのVaultに保存できるようにした(関連記事ラック、ID/パスワードをシステムから外出しして一元管理するソフト「HashiCorp Vault」を販売)。Zabbixのデータベースに認証情報を保存せずに済むため、監視システムをより安全に運用できるようになった。

 ユーザーごとにWebインタフェースの各メニューや各設定、Zabbix APIの各メソッドへのアクセス許可を細かく設定できるようにした。ダッシュボードのみにアクセスできるユーザーを作成したり、特権管理者ユーザーのアクセス権限を制限するといったことができる。APIメソッドに対して細かく権限を設定することで、より安全にサードパーティのツールと接続できる。

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システム監視ツール新版「Zabbix 5.2」、閾値だけでなく通常時と異なる値を障害として検知可能にラトビア共和国のZabbixの日本支社であるZabbix Japanは2020年10月28日、システム監視ソフトウェアの新版「Zabbix 5.2」を発表した。新版では、長期間の収集済みデータを分析して障害を検知できるようになった。また、監視データの収集方法をJavaScriptで設定できるようにした。

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